英検3級のレベルは中学校卒業程度、と言われています。
なかには、中学1,2年生や小学生で合格できた人も!
何問正解で合格かをふまえて、合格率や勉強法を解説します。
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
英検®3級の試験内容と合格率
英検®3級の試験内容
英検3級のレベルは、中学卒業程度とされています。
しかし!
学校の定期テストのようにワークやプリントを丸暗記すれば、80点取れるのとは、性格がまるで違います。
公式サイトでは、「身近な英語を理解し、使用できること」が求められる、とあります。
試験は、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の4技能すべての力をはかります。
- リーディング(筆記問題)は学校のテストに近い問題が出ますが、長文はあまり難しくありません。
- リスニング(聞き取り)は問題数が多いうえ、第1部だけ1回しか流れず、対策が十分必要です。
- ライティングは35語以内の自由英作文なので、苦手な人がかなりいます。
- スピーキングは5問の面接試験で、緊張せずに英語を話す練習をしましょう。
学校のテストと同じ対策では、合格が難しいのがわかりますよね?
とはいえ、ちゃんと対策と準備ができていれば、英語が不得意であろうが、だれでも合格できる試験です。
英検®3級の合格点
1問につき何点という配点はなく、CSEスコアという受験者数と正解率にもとづいた得点方法をとっています。
つまり、受験者が正確な自己採点をすることができません。
3級の問題数とCSEスコア、合格基準スコアは毎回次のとおりに決まっています。
リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング (二次試験) | |
問題数 | 30 | 30 | 1 | 6 |
CSEスコア | 550 | 550 | 550 | 550 |
合格基準スコア | 1103/1650 | 353 |
英検®3級一次試験は何問正解で合格?
この表ではよくわからないと思うので、詳しく解説します。
一次試験は、リーディング、リスニング、ライティングの3分野を試験します。
一次試験は1103/1650が合格基準なので、100点換算で67点になります。
リーディングとリスニングは、それぞれ19/30問以上が合格ラインになりそうです。
リスニングが苦手な人なら、リーディング25/30、リスニング14/30と調整ができます。
ただし英作文も全体の1/3を占めるので、白紙だと不合格になります。
英検®3級のライティング
一次試験のライティングの採点方法は、ちょっと特殊。
与えられた質問に、25~35語の英文で答えます。
採点基準は次に示す4つの観点をもとに、各0~4点の合計16点で採点されます。
- 内容:課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているか
- 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
- 語彙:課題にふさわしい単語・熟語などが正しく使えているか
- 文法:文法的に正しい英文が書けているか
課題に全く答えていない、あるいはまったく関係ない英文があると、0点の可能性があります。
詳しくは、英検の公式サイトを見てください。
ライティングは、あまり練習したことない小学生・中学生は多いですよね。
ライティングの対策については、こちらをご覧ください。
英検®3級の二次試験
二次試験のスピーキングは、すべて英語で面接を行います。
質問はつぎの6問です。
- カードにある30語程度の英文を音読する
- 文章の内容に関する質問1問に答える
- イラストに関する質問2問に答える
- 受験者自身の日常生活に関する質問2問に答える
試験時間は5分程度です。
質問がよくわからず聞き返すとき、自然な流れで聞き返せば減点になりません。
3級のスピーキングは簡単ですが、練習不足だと解答ができず、不合格になるケースもあります。
英検®3級の合格率は?
公式では、2016年以降の合格者数は公表されていません(定員はありません)。
以前は毎年約60万人が受験して、50%くらいの合格率だったそうです。
2021年まで毎年英検全体の受験者数は増えていますが、2017年から合格点はずっと変わっていません。
問題の難易度は基本毎回同じですが、人によっては難しいと感じる回もあるようです。
とはいえ、当日までノー勉や一夜漬けで合格できるほど甘くありません。
自分の英語力をきたえることが、英検の本当のねらいです。
英検®3級に合格できる勉強法
英検3級の特徴を説明しました。
まだどんなテストか分からない人は、最低でも3か月から半年以上、対策をしましょう。
現状、まだ習っていない単語と英文法がたくさんあるかもしれません。
最低限必要な問題集はこの3つです。
順を追って、何から始めるか説明します!
何から始めるか分からない人におすすめ
まず、勉強を何から始めるか、わからない人におすすめのテキストを紹介します。
英検3級超初心者向けが、「わからないをわかるにかえる英検3級」です!
このテキストで、過去問が解けるレベルになるまでに必要なことが一通りおさえられます。
- 英文法
- 単語と熟語(最低限)
- 長文
- リスニング
- 英作文
- 問題の傾向
英検に特化したオンライン英会話(イング)を活用すれば、苦手分野の対策もバッチリ!
無料体験実施中です。
英単語をおぼえる
英検3級は単語をどれだけ覚えているかが、4技能すべての基本となります。
『でる順パス単』にある単語は、受験までにすべて覚えておきましょう。
おすすめの勉強法がこちらです。
ノートにひたすら単語を書くことはおすすめしません。
それよりも、次の3つのことが重要だからです。
- 正しく発音できる
- スペルを見て、意味を答えられる
- 英文中で単語の使い方を理解する
単語の発音は、携帯アプリやパソコンから何度でも聞くことができます。
なかでも、「英語の友」は無料アプリなので、必ずダウンロードしてください。
パス単の単語を聞くだけでなく、過去問のリスニングもできます。
携帯アプリ「英語の友」の
リスニングの練習
リスニングが得意になる方法は、シャドーイングです!
リスニングの練習は次のとおり。
人間は自分が発音できる音だけしか、聞き取りができません。
元の音声と同じような発音と速度で、英語の音読をしましょう。
はじめは上手く発音できないかもしれません。
しかし、英語の音に耳や口がなれていないだけで、練習を続けたら必ずリスニングが得意になります。
1日10分程度でもいいので、音読を続けてください。
スピーキングの練習にも最適です。
「過去6回全問題集」の問題はすべて解いて、音読をしてください。
リスニングが苦手という人は、シャドーイングを全くしていないか、1,2回しかやっていない、うちのどちらかです。
英検公式サイトの過去問には解説がないので、「過去6回全問題集」をやりこみましょう。
ライティングの練習
英単語、リスニングの次は、ライティングを始めましょう。
3級のライティングには、テンプレート(決まった型)があります。
こんな感じです。
このテンプレートにそって、英文を書くことに慣れましょう。
たとえば、どの季節が一番好きか、という問いに対して
のように書けます。
はじめは、理由2つを書くのが簡単ではないかもしれません。
つぎの順序で、練習してみてください。
例えば、夏休みが長い、という表現なら、We have a long summer vacation. Our summer vacation is long. there is a long vacation in summer. などあります。
いろんな表現の仕方を知ることで、試験本番中に「書くことがない」「語数が足りない」なんてことが避けられます。
ライティングの練習をしたときは、回答を必ず先生に見せて、添削してもらいましょう。
過去問を解く
問題の解き方に慣れてきたら、時間を測って過去問を解いてみましょう。
リスニングが25分なので、リーディングとライティングは25分以内に終わらせなければなりません。
時間が間に合わなかったら、どこに時間がかかっていたか、何分を目安に解くか、振り返りましょう。
正解数は38問以上に達しましたか。
正解数に一喜一憂するだけは、頭の悪い勉強法です。
たくさん間違えていようが、間違えた問題を復習することが、過去問を解く最大のメリットです。
なぜ間違えたのか、正しい答えを見つけるため、何を覚えなきゃいけないか、必ず見直ししてください。
英検の公式サイトから、過去問が3回分無料でダウンロードできます。
『過去6回全問題集』は最低2回以上問題を解いてください。
『パス単』と『全問題集』など1まとめに学習したい人は、こちらもおすすめです。
英検®3級対策は計画的に
というわけで、一次試験の対策だけで半年から3か月はかかる理由が、ご理解できたでしょうか。
まとめると
- 単語をおぼえる
- リスニングはシャドーイングで練習する
- ライティングは英語表現のひきだしをたくわえる
- 過去問は時間以内に41問以上正答する
となります。
これらの勉強を一夜漬けでするのは無理があります。
英検3級の対策は計画的にやっていきましょう。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。