英検3級の合格点は毎回同じ得点ですが、何問正解で合格かは毎回変わります。
英検を始めて受けるから不安な人も、採点の仕組みを知らない人もいますよね?
何問正解で合格かをふまえて、合格率や勉強法を解説します。
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*英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
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英検®3級の試験内容と合格率
英検®3級の採点にまつわる誤解
60問中で36問以上正解すれば合格という、間違った情報が質問系のサイトで見られます。
筆記問題はリーディングとリスニングの合計正解数で合格が決まると、勘違いしていませんか?
2016年以降の現在は、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の四技能、
それぞれの配点がCSEスコアで550点ずつと均等です。
英検の採点は、毎回の受験者数と正答率によって変化するCSEスコアという方式を取っています。
第1回の試験は難しかったけど、第2回の試験は易しかった、という不平等をなくす目的です。
つまり、英語力が変わらない人は、どの回の試験を受けても、毎回同じ得点になるように出来ています!
合格点は同じでも、何問正解で合格かが毎回変わるのはこのためです。
一次試験は、「リーディング」「ライティング(英作文)」「リスニング」の配点が3分の1ずつなので、
リーディングとリスニングが60問中60問正解でもライティングが0点なら不合格です。
英検®3級の合格点
英検は1問につき何点という配点ではないので、受験者が正確な自己採点をすることができません。
ただし、英検3級の問題数とCSEスコア、合格基準スコアは毎回次のとおりに決まっています。
試験 | 一次試験 | 二次試験 | ||
4技能 | リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング |
問題数 | 30 | 30 | 1(2024年度は2) | 6 |
CSEスコア | 550 | 550 | 550 (16点) | 550(33点) |
合格基準スコア | 1103/1650 | 353 |
一次試験は何問正解で合格?
一次試験は、リーディング、リスニング、ライティングの3分野を試験します。
一次試験は1103/1650が合格基準なので、100点換算で67点になります。
リーディングとリスニングは、それぞれ19/30問以上が合格ラインになりそうです。
安心して合格したい人は、リーディング20/30問以上、リスニング20/30問以上、を目指してください。
ライティングは、内容・構成・文法・語彙の4つの観点をもとに16点満点で採点されます。
ライティングは、10/16点以上の英文が書けるように目指してください。
- 内容:課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているか
- 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
- 語彙:課題にふさわしい単語・熟語などが正しく使えているか
- 文法:文法的に正しい英文が書けているか
課題に全く答えていない、あるいはまったく関係ない英文があると、0点の可能性があります。
詳しくは、英検の公式サイトを見てください。
ライティングは、あまり練習したことない小学生・中学生は多いですよね。
ライティングの対策については、こちらをご覧ください。
二次試験(面接)は何問正解で合格?
二次試験のスピーキングは、すべて英語で面接を行います。
英検3級の二次試験の問題数と配点はこちらです。
形式 | 試験内容 | 問題数 | 配点 |
音読 | カードの英文を音読 | 1 | 5点 |
質問 | カードの英文についての質問 | 1 | 5点 |
カードのイラストについての質問 | 2 | 10点 | |
受験者自身の意見などを問う質問 | 2 | 10点 | |
*アティチュード | 3点 | ||
合計 | 33点 |
*アティチュード(attitude)は、英会話をしたい意欲・姿勢のことです。
試験時間は5分程度です。
合格点は、21~23点あたりになります。
質問がよくわからず聞き返すとき、1回だけ自然な流れで聞き返せば減点になりません。
英検3級のスピーキングは一次試験より簡単ですが、練習不足が原因で不合格になるケースもあります。
面接試験についてくわしく知りたい人は、こちらをご覧ください。
英検®3級の合格率は?
公式では、2016年以降の合格者数は公表されていません(そもそも定員はありません)。
以前は毎年約60万人が受験して、50%くらいの合格率だったそうです。
(二次試験の合格率は約90%くらい)
2021年まで毎年英検全体の受験者数は増えていますが、2017年から合格点はずっと変わっていません。
問題の難易度は基本毎回同じですが、人によっては難しいと感じる回もあるようです。
とはいえ、当日までノー勉や一夜漬けで合格できるほど甘くありません。
自分の英語力をきたえることが、英検の本当のねらいです。
英検®3級に合格できる勉強法
英検3級の特徴を説明しました。
まだどんなテストか分からない人は、最低でも3か月から半年以上、対策をしましょう。
現状、まだ習っていない単語と英文法がたくさんあるかもしれません。
最低限必要な問題集はこの3つです。
順を追って、何から始めるか説明します!
何から始めるか分からない人におすすめ
まず、勉強を何から始めるか、わからない人におすすめのテキストを紹介します。
英検3級超初心者向けが、「わからないをわかるにかえる英検3級」です!
このテキストで、過去問が解けるレベルになるまでに必要なことが一通りおさえられます。
- 英文法
- 単語と熟語(最低限)
- 長文
- リスニング
- 英作文
- 問題の傾向
小学生・中学生の英検対策は、対面と同カリキュラム【ECCジュニアオンライン教室】
・部活動で忙しい人
・送り迎えが大変な保護者におすすめ!
英単語をおぼえる
英検3級は単語をどれだけ覚えているかが、4技能すべての基本となります。
『でる順パス単』にある単語は、受験までにすべて覚えておきましょう。
おすすめの勉強法がこちらです。
ノートにひたすら単語を書くことはおすすめしません。
それよりも、次の3つのことが重要だからです。
- 正しく発音できる
- スペルを見て、意味を答えられる
- 英文中で単語の使い方を理解する
単語の発音は、携帯アプリやパソコンから何度でも聞くことができます。
なかでも、「英語の友」は無料アプリなので、必ずダウンロードしてください。
パス単の単語を聞くだけでなく、過去問のリスニングもできます。
音声アプリ「英語の友」
リスニングの練習
リスニングが得意になる方法は、シャドーイングです!
リスニングの練習は次のとおり。
人間は自分が発音できる音だけしか、聞き取りができません。
元の音声と同じような発音と速度で、英語の音読をしましょう。
はじめは上手く発音できないかもしれません。
しかし、英語の音に耳や口がなれていないだけで、練習を続けたら必ずリスニングが得意になります。
1日10分程度でもいいので、音読を続けてください。
スピーキングの練習にも最適です。
「過去6回全問題集」の問題はすべて解いて、音読をしてください。
リスニングが苦手という人は、シャドーイングを全くしていないか、1,2回しかやっていない、うちのどちらかです。
英検公式サイトの過去問には解説がないので、「過去6回全問題集」をやりこみましょう。
ライティングの練習
英単語、リスニングの次は、ライティングを始めましょう。
3級のライティングには、テンプレート(決まった型)があります。
こんな感じです。
このテンプレートにそって、英文を書くことに慣れましょう。
たとえば、どの季節が一番好きか、という問いに対して
のように書けます。
はじめは、理由2つを書くのが簡単ではないかもしれません。
つぎの順序で、練習してみてください。
例えば、夏休みが長い、という表現なら、We have a long summer vacation. Our summer vacation is long. there is a long vacation in summer. などあります。
いろんな表現の仕方を知ることで、試験本番中に「書くことがない」「語数が足りない」なんてことが避けられます。
ライティングの練習をしたときは、回答を必ず先生に見せて、添削してもらいましょう。
過去問を解く
問題の解き方に慣れてきたら、時間を測って過去問を解いてみましょう。
試験時間内に解けなかったら、どこに時間がかかっていたか、何分を目安に解くか、振り返りましょう。
正解数に一喜一憂するだけは、頭の悪い勉強法です。
たくさん間違えていようが、間違えた問題の復習が、過去問を解く最大のメリットです。
間違えた単語や熟語などを、ノートにまとめてください。
英検の公式サイトから、過去問が3回分無料でダウンロードできます。
『過去6回全問題集』は最低2回以上問題を解いてください。
『パス単』と『全問題集』など1まとめに学習したい人は、こちらもおすすめです。
英検®3級対策は計画的に
というわけで、一次試験の対策だけで半年から3か月はかかる理由が、ご理解できたでしょうか。
まとめると
- 単語をおぼえる
- リスニングはシャドーイングで練習する
- ライティングは英語表現のひきだしをつくる
- 間違えた単語・熟語をノートにまとめる
- 過去問で問題形式に慣れる
となります。
これらの勉強を一夜漬けでするのは無理があります。
英検3級の対策は計画的にやっていきましょう。