中学2年生が英検3級に受かるために、何を勉強したらいいかまとめています。
3級は中学卒業程度のレベルですが、高校受験で忙しくなると勉強時間を確保するのが難しいですよね。
できれば時間がある中2のうちに、合格したい人のための勉強法を紹介します。
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
英検®3級のレベル
英検®3級の試験内容
英検3級から英作文と2次試験(面接)が加わります。
英検は「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を測る試験です。
読む | 書く | 聞く | 話す | |
合格基準スコア | 550 | 550 | 550 | 550 |
1次試験は「読む」「書く」「聞く」の3つ力が問われます。
1次試験の時間は50分(リスニング約25分)です。
英検は統計を基準にしたCSEスコアを取っているので、1問ごとの配点は試験のたびに変わります。
受験生は自己採点ができませんが、およその目安を立てることができます。
公式サイトによると、1次試験の合格基準は1103/1650(約67%)です。
たとえリーディング(読む)とリスニング(聞く)が1100点の満点でも、英作文が0点なら不合格になります。
4技能すべてバランスよくできるように対策をとることが大事です。
2次試験の内容
英検3級の2次試験は、面接官と1対1のコミュニケーションをはかります。
対話はすべて英語で行われます。
形式 | 内容 | 問題数 |
音読 | カードの英文を音読する | 1 |
カードの英文 | カードの英文に関する質問に答える | 1 |
カードの絵 | カードの絵にある人物や物に関する質問に答える | 2 |
受験者自身のこと | 日常生活の身近な内容について答える | 2 |
時間は約5分程度で終わります。
1次試験に合格できる英語力があれば、難しい内容はありません。
日常に関することも、朝ごはんに何を食べたか、会場までどうやって来たか、などです。
評価のポイントは、内容、発音、語彙、情報量、コミュニケーションの積極性。
質問が聞き取れなかったとき、Pardon? もしくはOnce more please.と自然に聞き返せば、減点になりません。
質問にちゃんと答えられたら、合格できます。
英検®3級の合格率
英検3級は、中学卒業程度のレベルで、学校・家庭などの日常生活で簡単な英語がわかるくらいです。
2016年度以降の新試験では、合格率が明らかにされていませんが、2015年度の合格率は52.9%でした。
1次試験では「読む」「聞く」「書く」それぞれ最低60%以上できれば、合格基準に届きます。
ちなみに2次試験の合格率は80%以上です。
まずは、1次試験に合格できる知識をつけることを優先しましょう。
中学2年生では、まだ習っていない文法・単語・熟語をマスターする必要があります。
英検®3級の勉強法
文法の勉強法
英検3級の文法は、中3の内容すべてが入ります。
中2でまだ習わないのは、現在完了、間接疑問文、分詞、関係代名詞、ですよね。
受動態と比較は、中2の後半で学習する内容なので、少し難しいかもしれません。
このサイトでは、無料の解説動画と練習問題も公開しています。
現在完了 | 現在完了から現在完了進行形まで動画で解説!練習問題も |
不定詞 | 【中2英語】不定詞の無料練習問題と解説 |
動名詞 | 【中2英語】動名詞の無料練習問題と解説 |
比較 | 【中2英語】比較の無料練習問題と解説 |
受動態 | 【中2英語】受動態(受け身)の無料練習問題 |
分詞 | 【中3英語】分詞の無料練習問題と解説 |
間接疑問文 | 【中3英語】間接疑問文の練習問題 |
関係代名詞 | 【中3】関係代名詞の無料練習問題 |
何から勉強を始めていいか分からない人は、こちらのテキストがおすすめです。
合格に必要な文法・単語・長文・リスニング・英作文の最低限が学べます。
単語・熟語の勉強法
英単語と熟語は、最も力を入れて欲しいところです。
学校の授業でまだ習っていなくても、英単語と熟語は努力次第で何とかなります。
英検3級に必要な1200語が収録されているので、この1冊で十分です。
おすすめの使い方は、次の感じです。
- 毎日単語を音読する
- 単語と意味のセットを、毎日覚える
- 自分で単語テストをする
なかには初めて見る単語が多いと思います。
文字を赤シートで隠すだけでは覚えられないので、必ず音声を聞いてください。
リスニング(聞く)とスピーキング(話す)の練習になります!
『でる順パス単』の音声は、携帯アプリ英語の友から聞くことができます。
過去問の勉強法
過去問を始めるタイミングは、文法と単語・熟語が8割以上進んだ頃です。
公式サイトから3回分の過去問に無料で挑戦することができます。
目標は、「読む」「聞く」「書く」の3分野でそれぞれ60%以上です。
1回目は、今の弱点を知るのが目的。
リスニングが何を言っているのか、半分以上聞き取れなかった。英作文で何て書いたらいいかわからない。長文を読む時間が足りなかった、など。
次に勉強することを決めましょう。
そして、リスニングや英作文ができるようになってきたら、もう一度チャレンジしてください。
次は、英検3級の問題形式に慣れることが目的です。
間違えた問題は、現在覚えらていない弱点です。
解説を読んで、間違えた問題をノートにまとめるようにしておきましょう。
過去問のリーディング・リスニングで正解数70%以上になったら、受験してもいいタイミングです。
リスニングの勉強法
リスニングは何を勉強したらいいか、わからないと困っていませんか?
CDやアプリで音声を聞いたけど、発音が良すぎて、さっぱりわからないと感じることも。
英語は、数学など他の教科のように黙ってやるものではありません。
英語の勉強の半分は、音読です!
リスニング力をつけるには、ネイティブの声を聴きながら、音読をするのが一番。
CDと同じようなリズムで音読できるようになるまで、何回も繰り返し練習しましょう。
小学校の国語でも教科書を音読したように、言葉と音は切り離せないものです。
英作文の勉強法
英作文の勉強は、中2内容の英文法ができるようになってからが、おすすめのタイミングです。
when, because, thatなどの接続詞、不定詞、動名詞、助動詞の文章をよく使います。
問題の形式は次の感じです。
- 外国人の友達のQuestionに答える
- 英文は、あなたの考え1つ、理由2つを書く
- 語数は25語~35語
- 内容がQuestionから逸れたら0点
たとえば、
First, there are a lot of new sweets here.
とまで書けると思います。
理由2で悩む人が多いのではないでしょうか。
おすすめの書き方は、理由1はあなたの好み、理由2はだれでもわかるもの、です。
たとえば、
のように書くことができます。
英作文の添削はひとりで難しいと思うので、英語の先生に尋ねてみましょう。
英作文に自信がない人は、こちらがおすすめ!
英作文の練習に特化した問題集もあるので、参考にしてください。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。