新高校1年の合格祝いに、おすすめの参考書を紹介します!
高校の勉強は、体感として中学校の約5倍くらい分量と難易度です。
近年は難関大学と定員を割っている大学の二極化が進んでいます。
めちゃくちゃ勉強していろんな企業に就職できる大学生と、勉強も何もしたくない大学生の二種類です。
この記事に紹介する参考書すべてあわせても、大学1校の受験料におつりがくる金額です。
高校入学前にぜひ、やさしいレベルの参考書から基礎を積み上げていきましょう。
この記事は、広告を含みます。
高校入学前に買うべき参考書
新高1におすすめの英語参考書
英語と数学は、高校の勉強で最も負担が大きい教科です。
偏差値60の子でも、薄くてやさしい参考書から始めてください。
高校英語の科目は、「英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、Ⅲ」と「論理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」です。
かんたんに言えば、定期テストのたびに英語が2個(英コミュ・論表)あります。
学年ごとに理想の勉強内容は次のとおりです。
学年 | 勉強内容 | ||
高校1年 | 英文法 | 高校単語 | 音読 |
高校2年 | 英文解釈(+音読) | 長文読解(+音読) | 受験単語(+音読) |
高校3年 | 長文速読 | 熟語・語彙の活用 | 個別試験対策 |
1,中学校の基礎がため
中学校のとき89~70点台だった人は、まだ単語や熟語の知識が少ないです。
そんな人は高校入学までに「中学基礎がため100%できた!単語・読解」を終わらせましょう。
1問でもわからない問題を残さないことが、大学入試で重要になってきます。
テストで50~69点台だった人は、さらに英文法が不十分だと思います。
仮定法、関係代名詞、分詞、現在完了、5文型の英文を間違えずに書けるでしょうか?
「高校基礎英文法パターンドリル」は、中学内容から復習ができます。
文法が苦手な人におすすめです。
2,苦手な人でもわかりやすい英文法
高校英語の基礎は文法と単語です。
小難しい語句や、長い説明が嫌いな人には、「大岩のいちばんはじめの英文法」がおすすめ!
1ページあたりの文字数が少なく、学校配布の参考書よりもやさしいです。
大岩と同じレベルでは、「肘井学のゼロから英文法」があります。
どちらも英語が苦手な人向けなので、学校の参考書と同時進行で使うことがおすすめです。
3,苦手な人におすすめの単語帳
高校英語のもう一つの土台は、単語です。
しかし中学校の英単語も自信がない人には、いきなり大学受験の単語は頭に入らないと思います。
学校の単語帳が難しいなら、次の3つがおすすめです。
- 「ターゲット1200」:中学の復習と熟語もセット
- 「ターゲット1400」:高校の教科書レベルから入試基礎
- 「システム英単語Basic」:中学の復習から、高校の基本
「ターゲット」派と「シスタン」派に、人気が二分されています。
「ターゲット」は音声アプリが使いやすいのが特徴です。
単語と例文を、再生速度を調節して、毎日好きなときに音読ができます。
「シスタン」は「ターゲット」より語句の幅が広く、意味の解説が多めです。
共通テストに出題された単語のカバー率は、「シスタン」がやや高めです。
英語が苦手な人は、「ターゲット1200」から始めることをお勧めします。
「ターゲット1400」でも、共通テスト50%以上、中堅私立大学レベルまでカバーできます。
- 中学復習:「できた中3英語単語・読解」、「高校基礎英文法パターンドリル」
- 英文法:「大岩のいちばんはじめの英文法」
- 単語帳:「ターゲット1200」
新高1にわかりやすい数学参考書
高校数学も、学年や単元ごとに6科目に分かれます。
つまり、定期テストの数学は2個に増えます!
学年 | 科目 | |
高校1年 | 数学Ⅰ | 数学A |
高校2年 | 数学Ⅱ | 数学B |
高校3年 | 数学Ⅲ | 数学C |
公立学校でも高1の終わりから数Ⅱに、高2の2学期から数Ⅲに入ります。
また、2025年以降の共通テストから文系でも、数学C(ベクトル)が必須です。
1,数学が苦手な人にもおすすめの参考書
数学の参考書で、もっともわかりやすいのが「入門問題精講ⅠA」です。
「サイン、コサイン、何になる」と1960年代末から役に立たない数学の代表と扱われた三角比。
この三角比が、実社会でどのように役に立っているか、根本的な部分からわかりやすく解説しています。
しっかり解説を理解すれば、筆者のようなド文系でもすべての問題を自力で解けます。
数学ⅡB・数学ⅢCの「入門問題精講」もおすすめです。
2,チャートでくじけそうな人向けの参考書
学校配布の参考書は、おそらく「黄チャート」か「青チャート」がほとんど。
なかには、「フォーカスゴールド」を配られることもありますが、全問解ける自信ありますか?
チャート系で挫折しそうな人は、「基礎問題精講 数学ⅠA」がおすすめです。
青チャートの3分の1ほどの厚さで、例題は約2分の1ほどに凝縮されています。
ただし、「入門」と比べて「基礎」はやや解説が不親切と感じます。
- 教科書よりやさしい:「入門問題精講 数学ⅠA」
- チャートより完走しやすい:「基礎問題精講 数学ⅠA」
新高1におすすめの国語(現代文)参考書
共通テストが始まってから重要度が増してきているのが、国語です。
英語、数学、など他の科目でも、文章を大量に読ませる問題が急増しています。
国語(とくに現代文)を制する者は、共通テストを制すると言っても過言ではないでしょう。
実際の共通テスト過去問を解いてみればわかります。
膨大な量の文章を限られた時間で読むために、次の力が重要です。
- 語彙力
- 要約力
- 速読力
高1の段階では、語彙力と要約力(基本的な読解力)を鍛えていきましょう。
高校生は、大人が読むレベルの文章が読めて当たり前になります。
そのとき大きなカベが、難しい言葉の意味です。
現代の日本語もわからない言葉があると、文章もわからないですよね。
現代文の単語帳としては、「読解を深める現代文単語」や「現代文キーワード読解」などがあります。
「具体」と「抽象」の違いが分からないなら、一冊持っておくといいです。
現代文の勉強法は、問題を解きまくることではありません!
答えを導く「解説」を理解して、自力で再現する力をつけることです。
その方法は「田村のやさしく語る現代文」から始めましょう。
フィーリングやなんとなくで答えを考えがちな人に、基本中の基本から読解法を解説しています。
現代文最初の問題集は、「新・現代文レベル別問題集1」です。
読解時の脳内イメージを解説しており、YouTubeに解説動画が公開されています。
高校以上の問題は、正解までの道のりが長いので、答え合わせで一喜一憂するだけは無意味です。
現代文は特に解説をじっくり読んで、自分で解いてみることを繰り返しましょう。
新高1におすすめの国語(古文)参考書
国語古文は、かなりの高校生が基本からつまずきます。
特に、動詞の活用と助動詞がわかるかどうかで、雲泥の差が生まれます。
ちなみに、国語も定期テストが2個に増えます。
前提として、中学校で習う現代語の「動詞の活用の種類と活用形」は理解しておいてください。
自信がない人は、「完全攻略中1~3国語文法・古典」を高校の授業が始まるまでに終わらせましょう。
古典文法は、現代語よりも覚えることが多く、複雑になります。
学校の授業ではわからない人に、「1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方」がおすすめです。
対話形式でわかりやすく、これで古典が得意になったという声もあります。
新高1におすすめの理科参考書
国語・数学・英語が、すべての教科の基礎学力です。
この3教科と部活動を同時にやるだけでも、かなりの体力を使います。
理科は、理系の大学(理工学部など)に進みたい人は、遅くとも高1の1月から始めた方がいいです。
理系 | 「化学」「物理」「生物」「地学」から2科目 |
文系 | 「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理基礎」から2科目 |
理系で人気の高い選択は、「化学」・「物理」の2科目です。
(医、薬、農、生物系に進学する場合は、「化学」・「生物」の選択が多いです。)
教科書よりやさしい参考書として、2冊紹介します。
まず、物理は、「秘伝の物理」です。
基本をわかりやすく解説しているだけでなく、YouTube上に筆者による授業も公開されています。
化学は、「宇宙一わかりやすい高校化学」です。
高校化学は理解することと覚えることが多いので、苦手をなるべく作りたくない人におすすめ。
- 物理:「秘伝の物理」
- 化学:「宇宙一わかりやすい高校化学」
文系志望で地学か生物選択の人は、購入する必要はありません。
新高1におすすめの社会参考書
社会も理科の選択と同じように、志望する進路によって科目が変わります。
ほとんどの高校は、高2に日本史、世界史、地理のどれかを選択するでしょう。
2025年度の共通テストから、次の通りです。
理系 | 歴史総合⁺日本史探求、歴史総合⁺世界史探求、地理総合⁺地理探求 公共⁺倫理、公共⁺政治経済、から1つ選択 |
文系 | 歴史総合⁺日本史探求、歴史総合+世界史探求、地理総合⁺地理探求 公共⁺倫理、公共⁺政治経済、から2つ選択 |
高1では「歴史総合」と「地理総合」が必修ですが、自主学習では英語と数学を優先するべきです。
むしろ、高校の勉強は、卒業後の進路に向けての準備期間と考えることができます。
まだ学校しか知らない状態では、大学の学部学科や、その先の就職や職業をイメージしづらいでしょう。
クラスのみんなや学校の友達と同じ道を進んでも、自分本人が満足できないこともあります。
自分が満足できる将来像を見つけるために、「最高の職業と進路が見つかるガイドブック」をおすすめします。
今から6年先、大学3年の就職活動についてイメージがわきやすいです。
子どものまま高校生活を楽しむより、親元から独立後の準備を始める時期ではないでしょうか?
高校入学前の参考書リスト
高校入学前に買うべき参考書を紹介しました。
英語・数学・国語は、どの高校でも買って損はない最新の参考書です。
学校指定で買う参考書と被ることが少ないと思います。
教科 | タイトル | 定価(2025年現在) |
英語 | 「中学基礎がため100%中3英語単語・読解」 | 1,210円 |
「高校基礎英文法パターンドリル」 | 1,510円 | |
「大岩のいちばんはじめの英文法」 | 1,100円 | |
「ターゲット1200」 | 990円 | |
数学 | 「入門問題精講 数学1・A」 | 1,320円 |
「基礎問題精講 数学1・A」 | 1,320円 | |
国語 | 「読解を深める現代文単語」 | 1,012円 |
「田村のやさしく語る現代文」 | 880円 | |
「新・現代文レベル別問題集1」 | 990円 | |
「岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法」 | 1,540円 | |
理科 | 「宇宙一わかりやすい高校化学」 | 1,870円 |
「秘伝の物理」 | 2,178円 | |
社会 | 「最高の職業と進路が見つかるガイドブック」 | 1,650円 |
合計13冊で、17,570円となります。
理科の選択はまだ保留なら、合計11冊の13,522円です。
共通テスト受験料が18,000円、国公立大学2次試験が17,000円なので、大学1回の受験料よりお買い得ですよね。
アマゾンではギフト設定もできるので、合格祝いにいかがでしょうか。
これらの参考書は、自宅学習で3周以上することがおすすめです。