塾講師の視点で、中学生におすすめのわかりやすい参考書と問題集を紹介します。
勉強が苦手な子をたくさん見てきたので、本当にわかりやすい参考書と問題集に厳選。
新中学1年生から中学3年生まで、お子さんの勉強が心配な保護者に必見です!
この記事は、広告を含みます。
塾選びはこちらを参考にしてください。
中学1年生にわかりやすい参考書&問題集
小学校の総復習
中学校で勉強につまずく原因の一つは、小学校までの基本が出来ていないことが挙げられます。
春休みの時期に、小学校の5教科が復習できる問題集で苦手をなくしてみましょう。
特に、中学校に入るまでにできるようにしたい単元を挙げます。
教科 | 単元 |
算数 | ・小数や分数の混じった計算 ・速さの計算(分速と時速など単位の違いも含む) ・割合の計算 ・比の計算 ・円、台形、ひし形の面積 |
国語 | ・漢字(6年間)の書き取り ・主語と述語のちがい ・問題文を正しく読む |
英語 | ・アルファベットをノートの線にそって正しく書く ・英語の発音(日本語にない音を聞いたり言ったできる) ・英単語200語以上 ・be動詞と一般動詞のちがい(英検5級くらいが理想) |
社会 | ・世界の大陸や海の名前 ・主な国の位置や名前 ・日本の地域と都道府県の位置と名前 ・日本の時代とできごと・人物 |
理科 | ・実験器具の名前と使い方 ・気体や物質の性質 ・動物と植物の特徴 ・体のしくみ |
中学校の勉強でつまずく子に多いのは、算数と漢字の書き取りができていないことが挙げられます。
算数の内容は、数学はもちろん、理科の計算問題でも活用します。
小学校のうちから、見やすいノートを書く、宿題を忘れない、など基本的な学習習慣が大事です。
算数の総復習
漢字の総復習
中1数学の問題集&参考書
小学校の算数から苦手だった子におすすめです。
もっともやさしい問題集のなかでも、学研の「ひとつひとつ」シリーズがわかりやすく出来ています。
ただしある程度できる子には、簡単すぎると思います。
「中1数学標準問題集」は、教科書の復習やふだんの勉強に向いている問題集です。
中1英語の問題集&参考書
英文法がかなり苦手な子には、「ひとつひとつ」シリーズがおすすめです。
ただし英語は、教科書によって単元のズレがあります。
市販の教科書準拠の問題集&参考書は、問題数が少ない、学力が低い子に理解できない、など問題点も。
英単語・熟語は教科書末にリストがあり、教科書の二次元コードで発音を聞くこともできます。
市販の単語集や問題集は、あまり役に立たないかもしれません。
というわけで、基本的な英文を書く力が重要なので、「標準問題集」がおすすめです。
「標準問題集」が難しい子には、「1回5分中1英語ここだけ」が向いています。
「ひとつひとつ」で覚えた内容を確認する目的で使うことができます。
中1国語の問題集&参考書
国語は中学校から古文・漢文が始まり、漢字や文法も難しくなります。
漢字や文法など国語知識が、苦手な子には、「ひとつひとつ」シリーズがおすすめです。
また国語の読解力をつけたい場合は、「できた!」シリーズが 学年別の問題になっています。
定期テスト対策は教科書ワークが最適ですが、
学校配布のワークや塾用の問題集のほうが優れています。
中1社会の参考書&問題集
中学校の社会は、地理・歴史・公民の3科目の分かれます。
中1では地理と歴史を同時に進めて行きます。
なので小学5年、6年の内容が身に付いていないと、まったく話が理解できなくなります。
教科書内容をもっともやさしく説明しているのが、「ひとつひとつ」シリーズです。
歴史は人物や事件の丸暗記と思われがちですが、重要なのは年代順にだれが何をしたかを理解することです。
教科書の文章をまったく理解していない子が、意外と多くいます。
集中力や理解力があまりない子には、「ひとつひとつ」をはさんでから標準的な問題集をした方がいいでしょう。
教科書レベルの問題集は、「できた」シリーズが1押しです。
「歴史 上」と「地理 上」が中学1年の内容です。
中1理科の問題集&参考書
中学校の理科は、計算問題と実験がとても重要になります。
「中1理科をひとつひとつわかりやすく」は、必要最低限の内容を理解するのにおすすめです。
実際に中学生に使用したところ、大変効果がありました。
実力テストや公立高校の入試レベルでも、出題される内容もカバーしており、復習にも最適です。
ただし、知識を定着させるために、問題集をあわせて解くことをおすすめします。
冊数が多くなりますが、「できた中1理科」がもっとも演習問題に最適です。
中1で「物質・エネルギー」と「生命・地球」の2冊あるので、3年間で合計6冊になってしまいます。
理科は中学生の苦手とする分野がたくさんあるが、この6冊で平均点並みにできるでしょう。
・部活動が大変だったり、塾への送り迎えが大変なとき、オンライン授業はいかがでしょうか?
中学2年生のわかりやすい参考書&問題集
中2のやさしい参考書&問題集
中学2年生から基本が分からなくなった人には、「ひとつひとつ」シリーズがおすすめです。
・数学
・英語
・理科
・社会(歴史と地理は中2も同じ参考書です)
・国語(こちらも中1で紹介した参考書と同じです)
中2の忙しい人のための問題集
部活動が忙しく勉強時間を確保できない人がいると思います。
あるいは、勉強が好きでなかったり、集中力がほとんどなかったりするような子には、こちらがおすすめです。
このシリーズは出たばかりなので、中1中2数学と英語、中1国語が現在発売されています。
欲しい教科がない場合、「10分間復習ドリル」でカバーできます。
勉強時間がなかなか確保できなくてお困りなら、オンライン授業はいかがでしょうか?
中2の基本レベルの参考書&問題集
テストで平均点並みに取りたい人には、「できた」シリーズをおすすめします。
解説を読みながら、ひとりで問題を解き進めることが可能ですが、
すこし難しいと感じる場合は、「ひとつひとつ」を解いてから「できた」に入ると分かりやすいです。
数学、社会(歴史下・地理下)、理科は2冊づつなので、ご注意ください。
・英語
・数学
・国語
・社会
・理科
中学3年生わかりやすい参考書&問題集
中1・2の総復習
部活動を頑張りすぎている中学生は、引退してから受験勉強を始めようと考えている人もいると思いますが、
遅いです。
遅くても夏休み中には、中1、中2の内容のどこを出題されても答えられるようにしたいところ。
しかし、どこが苦手かよくわからないときは、「中1・2の総復習」系の問題集がおすすめです。
10日で1冊終わるくらいの薄い問題集なので、苦手な単元を見つける目的で使ってください。
5教科が1冊でまとまっている本よりも、教科別の問題集のほうが広くカバーできています。
苦手が分野は、中1・中2のところで紹介した「できた」シリーズで復習することがおすすめです。
中3のわかりやすい参考書&問題集
中3で習う範囲も、「ひとつひとつ」や「できた」シリーズで統一したほうが、勉強しやすいです。
どちらも5教科分あります。
・「ひとつひとつ」シリーズ
・「できた」シリーズ
高校入試にわかりやすい参考書&問題集
高校入試は、定期テストにはない特有の問題が多いのが特徴です。
定期テストで80点くらい取れていても、入試レベルになると50点に下がることもよくあります。
そうした問題の対策におすすめなのが、「高校入試ニガテをなんとかする問題集」です。
英語だけでなく5教科分そろっています。