大学で何したいか分からないと、進路選択に悩んでいる高校生は多いです。
文系・理系の選択から、すでに考えたくないですよね。
ニャマ先生の個人的な観点で、消去法でおすすめしない大学・学部から紹介します。
一生を左右する20歳前後の時間と、400万円近いお金をドブに捨てたくないですよね?
特に興味のある学部がないし、将来の夢がない高校生なりに妥協できる選択肢を考えました。
近年の大学受験や、大学生の就職状況、僕の実体験、高校生を指導した結果によるものです。
高校生の将来についての不安を少しでも和らげることを目的にしています。
ニャマ先生なりに考えた意見なので、違和感を持ったとしても不正解ではないので安心してください。
将来の夢がない高校生の本音
将来の夢がないとは、こういうこと
中学生のうちは、周りの大人に言われてそれなりの高校を目指して勉強するだけでよかったです。
中学受験をした人も、大人や周りの評価で中学校を選んだのではないでしょうか?
しかし、大学は全国に約800校あり、学部も種類が多すぎて、イメージがしづらいです。
そのうえ、職業や就職先となると、民間企業だけで約200万社、上場企業も約4,000社とわけがわからないですね。
要するに今見えている世界だけでは、大学やその先の将来がぜんぜんよくわからない。
しかもぜんぜん興味のない学部を選んで病んだり、就職に失敗して病んだり、会社でパワハラを受けて病んだり……
こんなリスクがあるから、将来の夢とか考えたくないと思って当然ですよね。
希望より絶望を感じてしまう社会だから、何もやる気が起きなくなってしまうのです。
が、そんな文句を言っていても、希望が空か降ってくることはないので、自己責任で進路を選ばされます。
嫌だとは思いますが、ハズレ(失敗)を引き当てない生存戦略はあります。
興味のある学部がないとは、こういうこと
もうひとつ、「興味のある学部がない」高校生も、たくさんいます。
実際、大学に入ってまでガッツリ勉強したい大学生は、そんなに多くないです。
できるだけ楽して単位を取って、そこそこに学生生活を楽しんで、縁のある会社で「ふつう」の給料をもらいたいと思っているはずです。
- 人を相手にする仕事はやりたくない
- 単位の取りづらい学部は挫折する
- 学問や研究には興味がない
- 就活で苦労したくない
- ブラック企業は避けたい
こんなことを、高校生も考えているものだと思います。
「三国志」が好きで中国史を勉強したいとか、恐竜が好きすぎて古生物の研究がしたいとか、ではないはずです。
漢文を白文から書き下すことができても、東南の風を呼ぶ天才軍師のように就活を無双できますか?
純粋な好きという気持ちは、趣味レベルで十分です。
しかし、社会に出てお金儲けをする話になると、諸葛亮には遠く及ばないことを思い知らされるでしょう。
高校生におすすめしない大学6選
ニャマ先生が個人的におすすめしない大学を紹介します。
タイトルに「将来の夢がない」がついていないのは、どんな高校生でも失敗する可能性大だからです。
- 大学で学んだことが就職に活かせない(就職率90%と宣伝しても、高卒でもできる業務がほとんど)
- 歴史の浅い学部や大学(創設から20年以内は要注意)
- 文系なら偏差値45未満(高校レベルができない学生が多く、中学レベルから復習する)
- サークルや学祭に力が入っていない(学生の積極性が乏しく、就活に乗り遅れることも多い)
- 偏差値60未満の薬学部・歯学部(4割以上が国家試験に合格できない)
- 一般入試で入学する学生が少ない(年明けの学力試験で定員以上の受験生を集められない)
一生で最も大事な20歳前後の4年間と、親に迷惑かけて400~700万円以上を負担させるわけです。
これでも欧米より学費は安いですが、自分の将来をもっと希望あるものにしたいと思いませんか?
このうち、どれか1つでもあてはまると、就活やその後の社会人になってから苦労します。
たとえば、私大の薬学部・歯学部に入って、単位がとれず中退したり、国試に受からなかったりした場合です。
30歳目前で社会人経験なしの高卒なうえ、莫大な奨学金という名の借金を抱えてしまいます。
大学別の医・歯・薬の国試合格率と中退率は、文科省が公表しているので、気になる人はググってください。
もちろん例外もあります。「歴史の浅い」一部の公立大学です。
- 国際教養大学(2004年)
- 大阪公立大学(2022年):歴史ある市大と府大が合併した
- 兵庫県立大学(2004年)
- 高知工科大学(2009年)、など
これらの公立大学は、大企業に就職できている学生が多いのでおすすめです。
しかし大学の生き残りが目的で、私立から公立化した大学やキャッチーな名称の新設学部が乱造されています。
特に「情報」「データサイエンス」など付く新設の学部は、思ったような勉強も就職もできない恐れも。
就職氷河期と違って、現在はボーダーフリー大学でも「就職」自体は可能です。
ただし、働きやすさと待遇に満足できて、1年後も働いているでしょうか?
将来の夢がない高校生におすすめしない学部
特に興味ある学部がない高校生には、おすすめしない学部を紹介します。
大企業に就職しやすいだけで選んでも、大学に入ってから後悔するパターンがかなりあります。
・理工系
- 高度な数学・実験が大変で、単位が取りづらい
- 成績格差が出やすく、中退率が全学部でも高い
- 私立大学は学費が高額(文系より約100万円高い)
・文学・人文学系
- 大学の勉強が社会に直結しない(浮世離れしている)
- 外国語や古文をがっつり勉強するから、興味がないとつらい
- 就職が公務員、教職、文系SE、にかたよる
・専門がよくわからない系(学際系)
- 総合、国際、環境、地域、人間、を含む漢字4字以上(旧帝でもおすすめしない)
- 就活でアピールに困り、つぶしが効かない
- コミュ力や特殊な才能がない限り、学部の長所を活かせない
ちなみに、ニャマ先生も学部が学際系、修士が文学系の出身だから、就活から逃げたいと感じました。
周りの友達や後輩など、まじめで優秀な人がけっこう病んでいました。
興味ある学部がない高校生には、国公立大学を出て病むのはもったいないと思いませんか?
将来の夢がない高校生にすすめてもいい学部
特に学問に興味がない高校生が、入っても失敗しなさそうな学部を選んでみました。
ニャマ先生が個人的に安全そうだと思っているだけです。
高卒ですぐ就職するのが嫌で、4年間だらだらしたいだけの人もいるでしょう。
理系の勉強は難しいし、そもそも勉強が嫌いで文系に進むような高校生もいると思います。
社会で使えそうなことを学べる文系学部と言えば、この4学部です。
・経済・経営・商の特徴
- 経済・経営・商は、数学を使う(理工学部ほど難しくはない)
- 経済学部はお金を通して社会を研究する
- 経営学部は企業や組織の運営方法を研究する(経営、マーケティング、会計が柱)
- 大学ごとに、経済・経営・商で学べる分野に違いがある
- 簿記、税理士、公認会計士の勉強を始めやすい
・法学部の特徴
- 法学部は法律の運用や論理的思考力を学ぶ
- 公務員の仕事と密接に関係する
- 企業も契約などさまざまな場面で法律を使う
- 行政書士、社労士、司法書士、弁護士などを目指せる
社会人になってから使う場面が多い知識だと分かりますよね。
お金や法律と無縁で生きられる人は、まずいません。
平均年収も、理工系出身の次に高いとも言われています。データはググってください。
中学校の復習をしない大学でちゃんと勉強していれば、離職率の低い企業に就職できているからだと思います。
ここでは触れていない、農学、芸術、音楽、看護・栄養・保育・教育はどうなんだという意見もあるでしょう。
そういう高校生は、将来の夢や興味がわかり始めたのではないでしょうか。
この記事を読んで、大学に興味がないという結論もありです。ただし何でお金を稼ぐかは考えてください。