塾はお金の無駄?と感じたときの対策7選

塾はお金の無駄 塾・家庭教師

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塾に通わせても、子供の成績が上がらないとお金の無駄と感じてしまいますよね。

毎月3万円前後かかる塾代は、家計にとって重い負担です。

とはいえ、塾をやめても、子供の成績が上がるわけでなく、将来が心配ですよね。

そこで塾の効果が感じられず、転塾や退塾を検討されている親御さん向けにその対策をご紹介します。

 

塾がお金の無駄になる原因

子供の成績が上がらない原因

子供の成績が上がらない原因は、この2つが考えられます。

  • 塾に問題がある場合
  • 子供に問題がある場合

個別指導塾や家庭教師では、ほとんどの会社が親御さん向けに報告書を作成しています。

それらを3か月から半年分、ご覧になってください。

子供が塾で解いたノートやプリントからわかることもたくさんあります。

そこで疑問に思ったことを、子供本人に聞いてみることをおすすめします。

塾に問題がある場合

塾の先生は毎日子供のために熱心に指導をしているはずです。

先生が学生でも社会人でも、報告書を作成した後は教室長がその内容をチェックしています。

とはいえ、人間なので間違いやコミュニケーション不足が起きます。

報告書や子供との会話から、次のことをチェックしてください。

  • 塾の授業とテスト範囲にズレはないか?
  • 毎回適度な宿題を出しているか?
  • 子供の授業態度や達成度がズレていないか?
  • 「集中できていない」、「宿題を忘れた」、などの言葉がないか?
  • 塾の先生とどんな会話をするか?
  • 教え方は分かりやすいか?
  • 授業に適度な緊張感があるか?

・塾の授業とテスト範囲のズレ

特に英語や数学は、前の単元からの蓄積が不可欠になります。

学校から半年~1年半以上、理解が遅れている子供の場合、テスト範囲よりもっと前の単元から復習することがあります。

そこから学校に追いつくまで、最低2~3か月はかかります。

しかし半年経ってもまったく進んでいないなら、塾の指導法に問題があります。

・宿題の指導

塾の指導の半分は、宿題の出し方にあると言いてもいいくらい重要です。

宿題は一般的にその日授業で学習した内容から出します。

しかし、授業で学習していない内容や、子供がひとりで解けない内容は、効果のない宿題です。

また子供が宿題を忘れていないかもチェックしましょう。

塾の宿題は、病院で処方してもらう薬と同じくらい重要です。

・評価のズレ

子供はまったく理解していないのに、「よくできている」と評価されることがあります。

先生が「できていない」と評価すると、保護者から「先生も仕事をしていないのでは?」と苦情が入るからです。

よくコメントを読めば、どこに問題があるかは書いています。

一部、本当に仕事をしていない先生は、問題練習から丸付けまで子供に任せっきりにしていることも

子供本人も、テストが返ってくるまで問題があると思っていないです。

・子供の授業態度の問題

塾も民間企業なので、経営が逼迫しているところほど、子供の授業態度を指導しないことがあります。

ごく一部の先生は子供と年齢が近く雑談が盛り上がりすぎて、時間の管理に失敗することも。

それが2回、3回続くと、授業に緊張感がなくなり、キャバクラ状態になってしまいます。

子供と仲のいい友達が通っている場合も、要注意です。

・先生の指導力不足

個別指導塾の多くは、中学生の定期テスト対策に重点をおいています。

高校生や理解力の高い子供には、塾のテキストや指導法が物足りないと感じるでしょう。

難易度の高い問題になると、まともに指導できる先生がいないことがあります。

その他、教室長が教科指導や入試関連の情報に詳しくない場合も、すぐに退塾をおすすめします。

近所に中高一貫校や難関大学向けの進学塾がない場合、オンライン塾をご検討ください。

オンライン塾はこちらで解説。

子供に問題がある場合

塾で成果が出ないのは、子供本人に問題があることも考えられます。

その場合、塾を変えても解決が難しいです。

子供側の問題は、次のものがあります。

  • 授業中も落ち着きがない
  • 人の話を聞かない
  • 理解力に問題がある
  • 宿題をしない
  • 先生の指導を素直に聞かない
  • 成績の改善を自分の問題と考えてない
  • 勉強に集中する姿勢ができていない
  • 塾に任せば、成績が上がると思っている

これらの問題は、まだ改善の余地があります。

塾に通う子供の半分は、こうした問題を抱えているからです。

いずれも高い月謝を払えば、すぐに解決できる問題ではありません。

理想と現実が離れすぎると、勉強そのものがトラウマになって逃げ癖がついてしまいます。

ここで塾を止めると、子供の成長のチャンスを捨ててしまいます。

成長できる子供は、テストの結果が0点でも、0点から1点に増やすことを自分の課題と考えて動く子供です。

塾の授業だけ受けていれば、テストで90点取れると思っている子供は成長できません。

宿題をやるかどうかは、塾の勉強を無駄にしないために、子供の自主性が問われる重要な事柄です。

親御さんも子供の抱える問題を把握して、塾に伝えてくださると助かります。

子供の成長にどれくらい歳月がかかるか、塾とこまめにコミュニケーションを取っておくと、親御さんも焦らずに済むのではないでしょうか。

塾の宿題は、病院でもらう薬と同じくらい重要だと、理解しておいてください。

宿題がテスト対策になっていることが、よくあります。

塾代を無駄にしないための対策

子供の問題を知る

子供の勉強に問題があるから、塾を利用するのは当然です。

しかし、子供にどんな問題があるか、親御さんと塾の認識にズレがあると、塾をうまく利用できません。

学校の個人面談で、子供の問題点について具体的な説明があるはずです。

テストの成績、学習障害、部活動、普段の生活、など。

お忙しいと思いますが、これらの問題を塾に入る前にお伝えいただけると、塾も対応ができます。

塾とこまめにコミュニケーションをとる

親御さんと塾の認識のズレが、塾を信用できなくなる原因の1つ。

要するに、コミュニケーション不足です。

報告書のなかには、親御さんが目にしたくない言葉もあるかもしれません。

それは子供のかかえる問題や目標を共有して、塾側も改善に向けて努力するためです。

気になったことは、気軽に塾に質問してください。

子供の成長を長期的に見守る

小学校高学年以上の子供は、簡単に親の言うことを聞かなくなります。

塾の先生にとっても、子供を勉強に集中させるのは難しいです。

たとえば、ゲーム三昧の生活を保持しながら、塾の授業だけで成績が何とかなると甘い考えを持っています。

テストの成績が悪かろうと、「他人事」にしか感じていません。

勉強する姿勢は、今までの生活の間違いを認め、他人の指導を受け入れることでできます。

宿題を毎週やることで、子供自身が自分の生活習慣にメスを入れざるを得なくなります。

親御さんはすぐに結果を出してほしいでしょうが、子供に宿題を毎回やらせるだけでも2~3か月かかります。

テストの成績が上がり始めるまで、さらに時間がかかります。

塾に行く目的を子供に理解させる

子供の成長に時間はかかりますが、子供本人が塾に行く目的を理解していないとさらに時間がかかります。

成長できる子供は、テスト結果が0点でも、0点から1点に増やすことを自分の問題と考えて動く子供です

  • 今の成績がよくない
  • 将来の進路が限られる
  • 生活態度から改めないと難しい、など

これらのことを塾に入る前に子供と話しておくだけでも、塾の効果が早く出てきます。

体験授業を利用する

塾を選ぶ際、何となくで選んでいないでしょうか?

子供と相談して、2~3社に絞ってから体験授業を受けることをおすすめします。

チェックしたいのは、次の5項目です。

  • 雰囲気が明るいか
  • 教室長は知識と経験が豊富か
  • 先生は体育会系のスパルタか
  • 子供の問題に対応できる先生がいるか
  • トイレはきれいか

これにより子供と塾のミスマッチを防ぐことができます。

塾を簡単にやめない

よい塾は、子供の問題にしっかり対応して、結果を出すことができる塾です。

口コミや評判がよかったり、有名だったり、ではありません(塾がたくさん広告費をかけているだけです)。

子供への指導ができていないと判断するまで、3か月から半年の期間はかかります。

子供と先生が信頼関係を築いて、子供の性格に対応した指導をするまで時間がかかるからです。

ただし、転塾を2回、3回と繰り返すのは、子供にとっても損失しかありません。

塾がやる仕事は、子供が乗り越えるべき壁に手すりや階段を取り付けるだけです。

子供本人が努力を怠れば、壁の手前でうろうろするだけになってしまいます。

消費者マインドを捨てる

勉強は自分の努力で能力を習得する行為です。

試験会場で、塾の先生が子供の横に付き添って、答えを教えることはできないですよね?

塾代が高い買い物であるためか、なぜかお客様気分が子供にまで移ってしまうことがあります。

これが、子供の利益にならない場合があります。

親御さん:仕事が忙しいし、子供の勉強はよく分からないから、なんかよさ気な塾に全部任せればいいや。
子供:ゲームやアニメしか興味ないから、勉強は適当に塾に行っていればいいや。
塾A:広告にお金をかけたから、新しいお客様からいっぱい回収しよう。
親御さん・子供:テストの成績が悪いのですが、どうしてくれるんですか。
塾A:夏期講習で逆転合格を目指しましょう。いっぱい授業取ってください。
親御さん・子供:あの塾、金儲けしか考えていないからダメだ。
塾B:子供さんは学校からかなり遅れているから、高いテキストを買って、たくさん授業を取りましょう。
親御さん・子供:まともな塾がない。うろうろ。うろうろ。
他の子供:夏休み中、ほんとうに勉強で忙しかったな。
子供:2学期もっと悪くなった。
他の子供:2学期、成績があがってよかった。

消費者マインドをもって、さまざまな塾をつまみ食いすると損失しかありません。

塾を利用するのは、子供のかかえる問題を解決するためでしたよね?

まとめ

塾代を無駄にしないために、親御さんができることは次の7項目です。

  1. 子供の問題を知る
  2. 塾とこまめにコミュニケーションをとる
  3. 子供の成長を長期的に見守る
  4. 塾に行く目的を子供に理解させる
  5. 体験授業を利用する
  6. 塾を簡単にやめない
  7. 消費者マインドを捨てる

〇〇がよさそうだから、などの理由で塾を選ぶのはおすすめしません。

ほとんどの塾は子供の教育に真剣に取り組んでいます。

塾の先生は世間がレジャームードのときほど忙しく働き、休日も少ないです。

塾というサービスの中身を知ることで、お金を無駄にしたと感じることが減るのではないでしょうか。

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