中学生が塾に入る時期はいつから?塾講師の立場から解説

中学生の塾に入る時期 勉強法

中学生になってから、学校の勉強についていけなくなる子はたくさんいます。

個別指導塾の講師をしている立場から、「この子はもっと早く来てくれたらよかったのに」と思うことが多々あります(笑)。

その時は半年から1年以上、学校の授業についていけていない状態です。

教えている方にとっては、まったく笑い事でなく冷や汗モノなのですが、当の中学生本人は危機感ゼロなことも。

そこで、中学生が塾に通い始めるタイミングはいつからか。

塾を選ぶさいの注意点や授業の取り方を含めて、すべて本音で解説していきます!

中学生が塾に入るおすすめの時期

決め手は学習習慣

小学生のときは、特に勉強をしていなくても、テストで80点・90点とることができます。

ところが、中1の1学期末テストまでに学習習慣が身についていないと、50点、30点以下と急降下します。

英語・数学は単元1個ずつの積み重ねが、不可欠です。

小学校のときは授業についていけても、中学校の授業は早く、覚えることが多く、内容も抽象的になります。

以下の項目について、どれだけ当てはまるかチェックしてみてください。

  • 学校の授業での板書をノートに書き写していない
  • 先生が授業中に言った内容をメモできない
  • ノートを正しく使えていない
  • 数学(算数)で答えしか書かない(途中の計算式・図表などを書かない)
  • 学校の宿題をよく忘れる
  • 漢字が覚えられていない
  • 自宅でほどんど勉強しない
  • 英語の音読ができない(読み仮名がないと音読できない)
  • どの教科のテストも70点以下である
  • テスト2週間前もほとんど勉強しない
  • 保護者や先生に言われるまで自分から勉強しない
  • 事情があって、学校の授業を受けられていない
  • 学校の授業やテストが難しいと感じている

 

3項目以上当てはまる場合、子供が自力で解決することは難しいので、塾の利用をおすすめします。

塾に入る良いタイミング

学習習慣の問題に気づいた時点では、成績の改善が非常に難しい場合もあります。

おすすめの塾に入る時期はこちらです。

  • 新学年が始まる前(中学校入学前)
  • 夏休み前

学校が夏休みの期間を復習に当てることができるからです。

特に英語については、小学生のうちから始めると、中学生で分からなくなることも少なく済みます。

中学1年の2学期から、英語・数学ともに難しくなり、授業についていけない子供が続出します。

中学生ならではの勉強法を早いうちに身に着けるためにも、中学入学前がおすすめです。

塾に入る悪いタイミング

とはいえ、月額2万3,000円の年間約28万円の買い物は、なかなか勇気がいりますよね。

受験を控えた年になると、夏期講習で10数万円別途かかることもあります。

もっとも悪いタイミングは、受験半年前から塾に通い始めることです。

その理由は、こちらです。

  • 成績が上がるまで3か月から半年以上かかる
  • 先生との信頼関係が築けていない
  • 保護者も子供も焦り、授業を大量に取らされてしまう
  • 成績が上がらず、受験を迎える

多くの塾では、中3の授業料が月額4万円以上かかることがあります。

下手すれば、年間100万円近く支払っても、志望校に合格できないケースも起きます。

教えている側としても、あまり気分がよくありません。

受験生は遅くとも4月までに入塾することがおすすめです。

ただし7月入塾して志望校に合格できるケースもあります。

そのような受験生の特徴は、次の2点です。

  • 運動系の部活動をやっており、体力・集中力を勉強にそそぐことができる
  • 元から成績が良く、塾は苦手分野の補強が目的

勉強も部活も努力しなかった中学生は、塾にとっていいカモにされます。

出費を抑えるためにも、子供が自分から進んで目標を立てて勉強するよう保護者の協力も必要です。

塾の役割は階段の手すりであって、階段を上るのは子供自身の力です。

高額の授業料を支払えば、どんな学校も連れて行ってくれるエレベーターではありません。

タイプ別の塾の選び方

集団授業に向いているタイプ

塾は集団授業タイプと個別指導とに分かれます。

子供の学習状況や性格によって、向き不向きがもちろんあります。

集団授業が向いているタイプ

  • 競争心がある
  • 外向的で友達づきあいが得意
  • 何事もやりとげる芯の強さがある
  • 先生の言うことを素直に聞く
  • 運動系の部活動をやっている

ただし、このようなタイプの子供でも、個別指導が向いている場合があります。

集団授業の塾は2月・3月に新規入塾生を募集するので、学期途中からの入塾には対応できません。

また学校の授業についていける学力がない場合、入塾を断られるケースもあります。

家庭教師・オンライン塾が向いているタイプ

個別指導塾とよく比較されるのが、家庭教師です。

先生を自宅に招くため、子供が勉強に集中しないことも頻繁にあります。

子供の学習習慣や意識を変えていくのに、3ヶ月から半年以上はかかります。

勉強しない子供が自主的に勉強に集中するまでが、かなり大変です。

勉強に集中できる環境が大切なので、塾の自習室を使う子供もたくさんいます。

同様のことは、オンライン塾にも言えます。

オンライン塾の場合、先生は子供の手元がほとんど見えないので、ゲームをしたりマンガを見たりしても家庭教師以上に気づきにくいです。

子供は家庭教師以上にいくらでもサボることができます。

やむを得ない事情がない限り、家庭教師とオンライン塾はおすすめしません。

僕が塾の講師だからと言うよりも、子供に自主的に勉強させる難しさを痛感しているからです。

授業の復習だけなら、youtubeに無料の授業動画がたくさんアップされています

おすすめのyoutuberについては、こちらのページをご覧ください。

成績が上がる個別指導塾の見分け方

個別指導の評判は両極端

個別指導塾の多くは、講師が学生バイトで、研修があまりされていない、と言われています。

しかし、なかには元塾生・教員志望の学生、経験豊富な社会人講師も多いです。

元塾生は自分が通っていた塾のファンだったわけですから、個別指導=質が悪いと見るのは拙速すぎます。

大手フランチャイズの塾では、年3回程度の定期的な講師研修を実施しています。

研修内容は、学習指導要領や入試制度の変更点、指導技術の向上、生徒とのコミュニケーションの取り方、などです。

成績が上がり志望校に合格できた生徒も少なくありません。

僕が受け持った生徒では、80%以上が志望校に合格できています。

学年順位1桁の子もいれば、中1レベルの英語が理解できない子もいますし、生徒を選ばずに出した結果です。

なので、個人塾が良くて、大手フランチャイズが悪いと言い切れません。

成績が上がる個別指導塾の見分け方

よい塾を見分けるポイントは、次の8点です。

  • 教室長に指導経験があるか
  • 教室長に担当教科があるか
  • 教室長に進路・受験についての知識があるか
  • 教室長が子供について先入観で評価していないか
  • 教室長が具体的なアドバイスができるか
  • 学校の成績について関心があるか
  • テストの結果だけでなく答案も回収しているか
  • 自習室を使っている生徒がいるか

ご覧の通り、個別指導塾の良し悪しは、教室長で決まると見て間違いありません。

面談をする際、子供の学習状況に関する悩み事など相談して、受験など分からない点を質問してみてください。

金額だけでなく子供の人生にも関わる選択なので、少なくとも3か所以上で面談することがおすすめです。

体験授業での見分け方

無料体験授業は、次のポイントで判断できます。

  • 説明がわかりやすいか
  • 飽きさせない工夫をしているか
  • 集中力を持続させる工夫をしているか
  • 的確な指導ができているか
  • 学習した分量は適切だったか
  • 次も同じ先生の授業を受けてみたいか

ただし塾によっては、体験授業だけ質の高い講師をつけることがあります。

入塾後も体験授業と同じ講師にしてほしい、などの要望をしっかり伝えましょう。

講師が学生の場合、大学の課題・実習などと重なり、別の講師が臨時的に対応することがあります。

適切な授業の回数

個別指導塾の多くは、中学生の授業週1コマあたり月額1万円前後です。

塾生の大半は、週2コマ(数学・英語)の授業をとっています。

僕も週2コマが理想的と考えています。

これ以上多く授業をとっても、成績が上がる効果は実際のところ薄いです。

塾の学習は問題の解き方を覚えるインプットが中心なので、自宅で同じ問題をひとりで解くアウトプットの時間が不可欠となります。

塾で勉強した分、自宅ではそれ以上の時間を復習にかけない限り、成績を上げるのは難しいです。

そもそも宿題すらまともにやらない中学生も多いので、授業数だけを増やしても塾の内容が右から左に抜けていくだけになってしまいます。

部活動・自宅学習にかける時間を考慮して、週2コマでちょうどいいバランスがとれます。

また週1コマに英語・数学を半分ずつ受講するケースもありますが、おすすめしません。

中学生に90分内で2教科の内容を吸収する力はないですし、2教科とも理解度が中途半端になってしまいます。

週1コマだけ受講する場合は、教科を1つに絞るほうが成績が上がりやすいです。

夏期講習の取り方

大手フランチャイズの塾は、オーナーやマネージャーから営業成績を上げるよう教室長に圧力がかかっています。

特に夏期講習の期間は稼ぎ時なので、必要以上の増コマを勧めざるを得ない背景があります。

塾に言われるがままの授業数を取ることはおすすめしません。

先ほど説明した通り、成績を上げるためには、塾で勉強した時間以上に自宅で学習する時間を確保することが不可欠です。

夏休み中毎日授業を取るのはむしろ勉強の効率が悪化します。

夏休み期間は苦手分野の補強に当てたいところですが、1人ではどうしても分からない内容だけに絞りましょう。

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