中学生になってから、学校の勉強についていけなくなる子はたくさんいます。
個別指導塾の講師をしている立場から、「この子はもっと早く来てくれたらよかったのに」と思うことが多々あります(笑)。
とはいえ塾代は1円でも安く済ませたいですよね?
そこで、中学生が塾に通い始めるベストのタイミングはいつから、
塾のいいなりで授業を取りすぎないよう、個別塾講師がすべて本音で解説していきます!
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中学生が塾に入るおすすめの時期
決め手は学習習慣
小学校では特に勉強をしていなくても、テストで80点以上とることができます。
しかし、中学校に入った途端、50点、30点以下と急降下することは、よく起こります。
原因は、中学校に対応した学習習慣が身についていないことです。
以下の項目について、どれだけ当てはまるかチェックしてみてください。
- 学校の授業での板書をノートに書き写していない
- 先生が授業中に言った内容をメモできない
- ノートを正しく使えていない
- 数学(算数)で答えしか書かない(途中の計算式・図表などを書かない)
- 学校の宿題をよく忘れる
- 漢字が覚えられていない
- 自宅でほどんど勉強しない
- 英語の音読ができない(読み仮名がないと音読できない)
- どの教科のテストも70点以下である
- テスト2週間前もほとんど勉強しない
- 保護者や先生に言われるまで自分から勉強しない
- 事情があって、学校の授業を受けられていない
- 学校の授業やテストが難しいと感じている
3項目以上当てはまる場合、自力で解決するのがかなり大変です。
保護者が思春期ざかりの中学生の学習状況を細かく把握するのは限界があります。
子供の日常生活や性格から判断して、プロに任せてみてはいかがでしょうか。
塾に入る良いタイミング
講師の立場から、成績が改善しやすいタイミングは、次の2つです。
- 新学期が始まる前(中学校入学前)
- 夏休み前
夏休み期間は復習に集中できる以外にも理由があります。
子供が塾の雰囲気に慣れたり、講師と関係を築いたりする時間です。
勉強からずっと逃げてきたような子供の場合、学習姿勢を定着させるところから始まります。
*最低限の身に着けるべき学習姿勢
- 見やすいノートを書く
- 授業時間は勉強に集中する
- 漢字・英単語など簡単な課題をこなす
- 宿題を毎回忘れずにやる
- 分からないことは質問する
これら5つの課題が出来るまで、3か月から半年以上かかります。
小学生気分がずっと残っていたり、椅子に座って集中できなかったり、そんな中学生は結構います。
テストの結果は、親や先生が怒るレベルかどうかでしか気にしていません。
テストの結果を「自分の問題」と意識して、目標達成まで何をすればよいか考えるのは、高校生でも難しいです。
塾講師は、子供の学習姿勢を徐々に矯正して意識を少しずつ変えることに、かなりの労力をかけています。
塾の存在意義は、そこにあるのではないでしょうか。
塾に入る悪いタイミング
とはいえ、年間約28万円の買い物はかなりの負担ですね。
しかし、最悪のタイミングで塾を利用すると、とんでもない高額になってしまいます。
もっとも悪いタイミングは、受験半年前です。
その理由は、こちらです。
- 成績が上がるまで3か月から半年以上かかる
- 先生との信頼関係が築けていない
- 保護者も子供も焦り、塾の言いなりで授業を取らされる
- 成績が上がらず、受験を迎える
他、中1の秋以降も、学校の進行具合と本人の理解度に差が広がる時期なので、テストで結果を出づらいです。
夏期講習の取りすぎ注意
塾は商売ですし、売上ノルマを達成すべく、特にフランチャイズ系は上からの圧力が厳しいです。
中3の夏期講習は、毎日通わせないでください。
教えている側としても、あまり気分がよくありません。
塾の学習はインプットなので、その3倍のアウトプットの時間が必要だからです!
果たして、塾で勉強した分を3倍の時間をかけて復習しているでしょうか。
毎日、夏期講習に通ったとしても、成績が上がる効果は正直うすいです。
残念ながら先生がいないと勉強がまったくできない子供になってしまいます。
塾は課金した分だけ、チート級の裏ワザ入試必勝マニュアルを注入できると誤解していないですか。
塾は子供が超えるべき壁の前に階段を手すりをつけるだけで、登るのは子供ひとりの力です。
入試会場で隣に座って答えを教えることはできません。
タイプ別の塾の選び方
集団授業に向いているタイプ
子供の学習状況や性格によって、向き不向きがもちろんあります。
集団授業が向いているタイプ
- 競争心がある
- 外向的で友達づきあいが得意
- 何事もやりとげる芯の強さがある
- 先生の言うことを素直に聞く
- 運動系の部活動をやっている
ただし、このようなタイプの子供でも、個別指導が向いている場合があります。
集団授業の塾は2月・3月に新規入塾生を募集するので、学期途中からの入塾には対応できません。
また学校の授業についていける学力がない場合、入塾を断られるケースもあります。
家庭教師・オンライン家庭教師が向いているタイプ
個別指導塾とよく比較されるのが、家庭教師です。
先生を自宅に招くため、勉強に集中できる環境を保護者が整える必要があります。
子供の学習習慣や意識を変えていくのに、3ヶ月から半年以上はかかります。
そのうえで物にあふれていれば、先生の努力を常に邪魔している状態になります。
またプライベートな空間を他人に見られたくない感じるのではないでしょうか。
しかし、オンライン家庭教師には、既存のサービスにはないメリットがあります。
- 送り迎えの負担がない
- 遅い時間に対応できる
- LINEで先生と相談がしやすい
- 先生は全国(海外も)から選べる
- 映像授業とちがい、親身な相談ができる
- バーチャル背景で家の中を隠せる
学校でリモート授業を体験したことがあるなら、導入コストもほとんどありません。
ただし、光回線やパソコン・マイクなどに費用が掛かります。
こちらはオンライン家庭教師の1例です。
子供の学習姿勢に関わらず授業の復習だけなら、youtubeに無料の授業動画がたくさんアップされています。
おすすめのyoutuberについては、こちらのページをご覧ください。