大人になりたくない高校生へ将来の不安を減らすヒント

将来が不安な高校生 進路

将来の目標の探し方

しかし将来の目標の立て方がわかっただけでは、「大人になりたくない」という気持ちが変わりませんよね?

目標といっても、どこを探せばいいかわからないから、不安で苦しくて病んでしまう気持ちもわかっています。

不安で押しつぶされそうになる気持ちは、ぼくのような大人でも常に感じているのです。

「来世は金持ちの家の猫になりたい」だの、「転生したらスライム」だの、なろう系がこすられ続ける理由もそこにあります。

しかし私たち全員、令和日本の現実から逃げることができないので、今の自分をポジティブにするような、夢中になれるものを見つけるべきです。

ネガティブ感情にとらわれ続けるのは、人生や若さという限られた時間を無駄にしてもったいなくないですか?

ウジウジする無意味な時間を、自分が少しでも楽しいと感じることに使ってみましょう。

 

クリエイター業も会社員も試される資質は同じ

芸術などのクリエイター業は、常に夢中になれる目標を探し続ける職業だと言えます。

手塚治虫は最大で毎月600ページのマンガ連載をかかえたうえ、アニメまで手掛けていました。

趣味でマンガを描く人でも1話30ページ描ききるのは、難しいと言われています。

週刊連載するプロのマンガ家は徹夜で描いているイメージがありますが、それでも毎月80ページです。

手塚の毎月600ページはブラック企業がかすむくらい人間離れした仕事量だったのが、わかりますね。

理解しがたいかもしれませんが、マンガを描き続けることが手塚にとっての充実した幸福だったのです。

多くの出版社や熱烈なファンから新作を期待され、手塚は自分から貪欲にそれらをかき集めることができたからです。

死の間際、ベッドの上でもマンガを描いていたくらい、人生をマンガに費やしていました。

手塚は極端な例ですが、他者に期待されるものから自分にできることを提供するという部分は、会社員も同じです。

あなたの両親は、上司やお客さんから押し付けられた仕事をしぶしぶ片づけているよう仕事をしていますか?

ロボットのよう働き方では、チームでの信頼を失って、「働かないおじさん」と年下からも揶揄され、孤立してしまうでしょう。

だから会社員もチーム共通の目標を達成するために、自分ができそうなことはないか常に探し続けています。

マンガほどクリエイティブなものでなくても、チームでそれぞれ能力や個性を出し合うことで、価値あるものを生み出し、お金を得ているのです。

手塚治虫も大勢のアシスタントや編集者とともに力を出し合って、マンガを生み出していました。

働いたことない高校生には、サラリーマンってつまらなそうに見えて、クリエイター業が輝いて見えるかもしれません。

しかし、両者のお金を稼ぐプロセスに、違う点はあるでしょうか?

 

客観的なデータから選択肢を絞る方法

労働の成果は、お金だけでなく価値あるものも残します。

手塚治虫は膨大な作品群を残し、死後何度も作品が新たに出版されたり、アニメ化されたりしています。

いまあなたの身の回りにある、スマホや服、カバン、wi-fiや光回線、などなど、すべてだれかが働いた結果に残った価値あるものです。

あなたの生活を支えているのは、両親のお金だけでなく途方もない数のだれかの労働の成果物だと言えます。

一般的に適職診断には、エゴグラムという性格診断テストを使いますが、夢中になれるものが判明するかは眉唾物です。

日本には民間企業だけで約360万社あり、職業は約1万8000種類以上あります。5種類の性格でどれが向いているか、探し当てるのは苦しいですね。

だからこそ社会に出る前に知っておくべきこととして、もっと客観的なデータから絞り込む方法があります。

日本において従業員数や業種によって働きやすさや年収に差があるのは事実です。

離職率が低い企業は、従業員数1000人以上の企業で、離職率が低い業種は、電気・ガス・水道、製造業、複合サービス業、金融・保険、などです。複合サービス業は、郵便局や農協が入ります。

就活をする大学生は、「就職四季報」や「会社四季報」のデータをもとに興味のある企業を調べることが多いです。

 

高校生が職業を選べない理由

こうした客観的なデータから、安定した企業や職業を探すことはできますが、まだ高校生のあなたが主観的に何の職業に向いているか判断は難しいです。

理由はシンプルに、あなたが実際の職業をほとんど体験していないから、でもあります。

中学生で職場体験をしたはずですが、大人と同じような責任のある仕事をしていないと思います。

あなたの失敗や粗相を大人がフォローできないから、受け入れ企業にとっては宣伝や地域貢献の一環です。

要するに、中学生は働き手ではなくお客さんとしておもてなされていたにすぎません。

大学生のインターンシップなら、アルバイトとして給料を支払うくらい責任ある仕事を任せる企業もあります。

中学生と大学生とでは、社会的な信用度に差があるからです。

 

就職はゴールではない

しかもよくある勘違いが、学生のころ目指していた職業に就くことを人生のゴールととらえることです。

就職するまではその目標は正しいですが、その後チームの上司や先輩と比べて、自分の能力が圧倒的に低いことに打ちのめされます。

せめて足手まといにならないように、自分にできることを少しずつ習得するように努力を続けるしかないのです。

有名大学の学生が高収入を得やすいのは、仕事を覚えてリーダーシップを発揮する吸収力や応用力が高いからです。

高学歴でも努力せず足手まといのままなら、能力不足を理由に解雇されることがあります。

2023年には、裁判で解雇が法的に認められたケースがあります。

繰り返しますが、就職してからが本当の人生の始まりです。

努力を続けて仕事仲間から信頼と尊敬を得られるか、楽な方に転職を繰り返して人間不信の他責思考に陥るか、の二択です。

いま夢中になれるものがないなら、何を基準にしたらよいのでしょうか?

ぼくが特別な才能も努力するだけの根性もない普通の高校生なら、次の2つを基準にします。

 

  • その仕事に夢中になれるか
  • 前向きになれる将来性を感じられるか

この基準は人によって違いますが、他者から期待や信頼を集められるから、夢中になれるのです。

「鬼滅の刃」において、「鬼」は「闇落ちした氷河期世代」、「柱」は「理想の先輩像」とする解釈があります。

作者がそう明言したわけではないですが、SNS上のファンやビジネス系のサイトでも触れられています。

前述の「ダメな大人」=社会不適合者=「鬼」、「中身のあるまともな大人」=「柱」とも一致しますね。

過去につらい経験をしたことは、「鬼」にも「柱」にもあてはまりますが、その後のふるまい方で両者の明暗が分かれています。

将来の目標は、仕事に就いて経験を積むなかで、自分の弱さや強みを受け入れてから、はじめて見えてきます。

これは高校生であるあなたの、普段の勉強や部活動にも同じことが当てはまりませんか?

「大人になりたくない」というくらいだから、あなたには「柱」の資質が「今は」ないかもしれません。

「鬼」の側に傾きかけている心を立て直すことは、今からでもできます。

簡単に達成できる目標を立てて実践することが、スタート地点だと、すでに言いました。

おじさん、おばさん、お年寄りになっても、楽しい人生を歩んでいるのはどっちか、明らかです。

日本はまだまだ努力が報われやすい幸福度の高い社会です。

それは何十年、何百年と平和な社会を守ろうと努力を続けた先人たちからの恩恵でもあります。

残念ながら、その恩恵も少しずつ失われつつあることを、あなたも気づいていると思います。

その豊かさも平和も努力で維持されていることに、あなたは無責任で無気力に生きていたでしょうか?

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