日本史の論述問題は、用語集の丸暗記では太刀打ちできない、やっかいな問題です。
時系列、因果関係、背景などがわかったうえで、出題者の意図に答えないといけません。
しかも400字以上の論述が求められるケースもあります。
論述問題に答えるための下準備と具体的な勉強法について解説します。
この記事は広告を含んでいます。
日本史論述の勉強法
知識の整理
学校の定期考査は、「一問一答」や用語集の丸暗記でなんとか誤魔化すことができたでしょう。
丸暗記を勧める学校の先生もいます。
本当は教科書の内容を整理して、論理的な考察をして知識を深める勉強をやってほしいのです。
ただ山川の日本史Bは内容が細かすぎるし、共通テストまでにすべて終えられるかも怪しい分量でもあります。
そんな問題を定期考査で出せば、クラスのほとんどが赤点を取ってしまいそうです。
まずやって欲しいのが、教科書の知識を論理的に整理することです。
時代と流れで覚える! 日本史B用語が最もコンパクトで使いやすいテキストです。
これを使って教科書の内容を整理しましょう。
ただし空欄を埋めるだけ、赤字を覚えるだけではダメです。
大事なのは文章で短くまとめる力!
必ず教科書を読みながら、文章すべてをノートに書き写してください。
論述は共通テスト対策にもなりますよ。
解答の書き方を知る
しかし教科書の内容をまとめるだけでは、まだ厳しいです。
解答の書き方をおさえましょう。
“考える”日本史論述―「覚える」から「理解する」へ (河合塾SERIES)は解答の書き方、採点基準が詳しく解説されています。
そこには、押さえるべき事柄、解答の手順が書かれています。
テキストの初めに、限られた文字数で、回答を完成させるルールの説明があります。
自分で解答を書ときに大事なので、よく読んでおいてください。
解説を読んでから問題を解く
『考える日本史論述』はかなり難しい問題集です。
いきなり問題を解くよりもおすすめの方法があります。
- 問題を読む
- 解説をよく読んで重要そうなところを書き出す
- 書き出した内容をもとに自分の解答を書く
- 解答例と自分の解答を比較する
- 日本史の先生に自分の解答を見てもらう
日本史の論述は小論文とは違い、あなたのオリジナリティは求められません。
解答例をまるまる覚えてしまう手もありますが、入試問題で同じ問題が出るわけではありません。
解答の書き方に慣れるのが目的です。
志望大学の過去問を解く
忘れてならないのは、志望大学の過去問を解くことです。
過去問で出題されたことのないテーマ、問題形式を練習しても時間の無駄になってしまいます。
論述問題の過去問は、手に入る範囲(最低5年分)内を解いておきましょう。
出題パターンになれる
時間があれば、日本史の論点 (駿台受験シリーズ)もおすすめです。
60題の出題パターンから要約の練習ができます。
1題に対し論点が2~3あり、多角的な考察力が鍛えられます。
日本史ですが、現代文や小論文の力もつきそうな1冊です。
使い方はこちら。
- 問題と解答例を読む
- 解説を見て、要約のポイントを確かめる
- ポイントを意識して、もう一度解説を読む
- 自分で解答を書いてみる
問題数が豊富なので、類似したテーマが入試で出題されるかもしれません。