「いじめ」から自分を守る方法7選 小学生からできる対策を解説

いじめから自分を守る方法 いじめ問題

いじめに遭い、さびしさや不安で苦しんでいませんか。
「だれも守ってくれない」、「理解してもらえない」、「自分が我慢すれば、学校は平和」だなんて、思っているかもしれません。

こんな辛いいじめから自分を守る方法はたくさんあります。
いじめにまだ遭っていない人も、いま苦しんでいる人も、最後までお付き合いください。

「いじめ」から自分を守る方法7選

自分を守る避難所を確保する

地震・台風など大きな災害のとき、避難所に逃げますよね。
「どうして、こんなつまらないことで、他人をまきこむんだ、恥ずかし!」なんて、避難してきた人たち向かって怒ることってありますか。

いじめの苦しみは、あなたにとって人生最大級の危機です。
ところが、あなたの苦しみは、他人になかなか理解されません。

ですから、いじめに遭ったとき、あなた専用の避難所を見つけておきましょう!
それはあなたにとって居心地がいい場所です。

家? 自分の部屋? おじいちゃん・おばあちゃんの家?

また、あなたのことを理解してくれる人です。

親? 担任? 保健室の先生? おじいちゃん・おばあちゃん?

今一度、考えてみましょう。

記録をつける

あなたがいじめを受けていると言っても、いじめる側がウソをついたり、学校が何もしなかったりします。

そこで、だれも卑怯な言い逃れができないよう、記録をつけましょう。

有効なものから順にあげます。

  1. けいたい・ボイスレコーダーの録音
  2. メールの保存・SNSのスクショ
  3. 日記

録音データはごまかしができませんので、最も有効な証拠となります。

録音は、先生に相談するとき、加害者や保護者を呼んで話し合いをするとき、にも行いましょう。

親・担任に相談する

いじめに遭ったとき、子どもどうしで解決するのは不可能です。

必ず大人をたくさん巻き込んでください。

まずあなたのことをいちばん理解してくれる人に相談してください。

親に話すのが難しい場合、おじいちゃん・おばあちゃんなど家族のなかで味方になってくれそうな人がいいです。

多くの先生はいじめに対して真剣に取り組んでくれるでしょう。

しかし担任が真剣に受け止めてくれなかったり、いじめがエスカレートしたりする危険もあります。

担任があまり信用できない場合、次の手段を取ってください。

保健室の先生、スクールカウンセラーに相談する

担任の先生が信用できないとき、あなたが相談しやすい他の先生に相談しましょう。

有効なのが、保健室の先生とスクールカウンセラーです。

保健室の先生はクラスを受け持っていないので、担任の先生にえんりょすることがありません。

またスクールカウンセラーは週に1回か2回、学校に訪れる専門家です。

担任を通じなくても、他の先生がいじめを「なかったこと」にできなくします。

学校にいじめの事実を伝えるときは、録音を忘れないでくださいね。

さらに、いじめについて学校が守らなければならない法律があります。

それが、いじめ防止対策推進法(2013年)です。

いじめ防止対策推進法の内容

いじめ防止対策推進法のなかで、学校の義務が書かれています。

  • いじめの相談窓口を置く
  • いじめを受けていると思われるときは、速やかにいじめの事実の有無を確認する
  • 被害生徒への支援、加害生徒への指導を継続的に行う
  • 被害生徒が教室以外の場所で安心して学習を受けられるようにすること
  • 犯罪行為や重大な被害の恐れがあるとき、警察に通報する

特に、大切なのは、いじめが事実かどうかより、学校に伝えた時点で学校はいじめの解決に動かなければならない、という点です。

また、一度いじめた側を注意しただけで、放置されることがないように決められています。

他校の生徒が関わっていても、学校は動かなければなりません

学校での話し合い

被害生徒、被害生徒の保護者、担任、加害者、加害者の保護者、教頭もしくは校長、この6者で話し合いが行われます。

この話し合いのとき、被害者は忘れずに録音をしてください

力量のある先生ですと、加害者を黙らせ、いじめの事実を認めさせ、今後いじめをしないと約束させることができます。

ところが、加害者が自分の行為を正当化したり、ウソをついたり、加害者の保護者とトラブルになったりなど、先生が無能だと起こりえます。

もちろん、あなたは悪くありません。

この話し合いで解決ができなかったとき、次の方法があります。

内容証明郵便を送る

学校で話し合った結果、いじめが解決できなかった場合、学校の外の力を借りるしかありません。

その1つが弁護士・行政書士に相談して、「内容証明郵便」を作成し、学校と加害者に送ることです

内容証明郵便は、裁判になった時に有力な証拠となります。

災害が起きたとき、命を守る最大限の行動をとるのと同じで、いじめが解決できないときも、最大限の行動をとるのは当然です。

学校はいじめの事実を無視することができませんし、加害者に対する有力な圧力になります。

もしも、内容証明郵便でも解決できない場合、民事訴訟を起こす、刑事事件として警察に相談することが考えられます。

「いじめ」に遭ったときの基本姿勢

以上、いじめに遭ったとき、さまざまな手段があります。

録音は、いじめから自分を守るとても強力な武器になります。

今あなたが、いじめに遭っているなら、3つのことを心にとめておいてください。

  1. あなたは悪くない
  2. あなたは苦しまなくてよい
  3. 大勢の大人をまきこんで、いじめは解消する
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