中学生(中1・中2)の勉強時間は毎日2時間以上が理想と言われています。
うげー、そんなにできない、と思う人もいますよね?
中学生はたくさん勉強しないといけないと頭でわかっても、本当に毎日勉強を続けるのは大変。
実は勉強時間よりもっと大事なのが、スケジュールの立て方です。
現役塾講師のニャマ先生が、中学生の勉強スケジュールの立て方を解説します。
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中学生の勉強方法についての間違い
理想の勉強時間
中学生の理想の勉強時間が、次の通りです。
中1 | 中2 | 中3(受験生) | |
平日 | 1時間 | 1時間30分 | 2時間 |
休日 | 5時間 | 6時間 | 8時間 |
テスト前 | 3~5時間 | 4~6時間 | 4~6時間 |
内申点やテストの成績を下げないために、家庭でこれくらいの勉強時間が必要です。
しかも理想の勉強時間どおり勉強しても、勉強の効率が悪いと成績は下がってしまいます。
こんなことをやっていないか、振り返ってみましょう。
勉強した風の勉強時間
次のものは、勉強したつもりになってるだけの行動です。
- かわいい文房具を買う
- 机のまわりを片付ける
- SNSに投稿する
- タイムラプス動画を編集する
- 書店の参考書コーナーで立ち読みをする
- 携帯を5分に1回以上さわる
- 参考書や問題集を買うだけ
机や自分の部屋の片づけは、勉強に必要ないものを視界から遠ざける目的なら効果はあります。
まったく無意味ではないですが、これらの行動はただの気晴らしです。
勉強時間には入りません。
本当にやるべきことから、遠ざかっていないでしょうか。
効率の悪いダメな勉強方法
これらも表面上、勉強している風な行動です。
- 動画を見てわかった気になる
- 単語カードを作って満足する
- ワークの答えを書き写すだけ
- 問題集を途中でコロコロ変える
- 塾や先生をコロコロ変える(3回以上はダメ)
- まとめノートを書くだけ
- ノートに単語を書きとるだけ
- ルーズリーフやノートをきれいに書くだけ
- 一夜漬け
- 覚えたことを復習しない
- やる気が出るまでグウータラする
これらの行動は、ほとんど自分の頭を使っていません。
厳しい言い方ですが、「考える」「理解する」「覚える」「試す」といった行動から逃げています。
答えを間違えたり、習った内容を忘れたりすることは、学年上位の超優秀な子でもよくあります。
勉強が嫌いな子は、そこで勉強が嫌になって他のことに逃げようとします。
あるいは適当に、わからない問題は無視してしまおうとなります。
ところが、優秀な子は、正解にたどりつくためにものすごい集中力を発揮します。
だから解ける問題の数が、圧倒的に違うのです。
また、一夜漬けはテスト前のやむを得ない時でない限り、おすすめしません。
計画的に勉強できているほうが、テストで解ける問題が圧倒的に多いです。
中学生の勉強スケジュールの立て方
テスト前に勉強する理由
小学校までは、テスト前に家で勉強したことがなくても、なんとかなりました。
しかし、中学校のテストでは、約2週間から3週間かけて勉強する必要があります。
そんなにできない、と思うかもしれませんが、テストで70点から80点以上取るなら最低限の期間です。
その理由がこちらです。
- 中学校では5教科ないし9教科まとめてテストをするから
- 中学校の授業は速くすすむ
- 暗記しないと点が取れない教科が多い
- 授業ノート、ワーク類の提出にも点がつく
- テスト内容は、学校のワーク・プリントから出題される
- 英語と数学はⅠ日、2日の勉強では足りない
高校入試では、中学校での通知表の評定も加わります。
中学生の3年間、テストの成績が悪いと、行きたい高校に行けないことも。
しかしテスト前にちゃんと準備が出来ていれば、だれでもテストで80点以上取ることができます。
テスト勉強でやる内容
では、中1期末テストの範囲を例に、何を勉強するのか考えてみましょう。
テスト範囲(例) | テスト勉強 | |
数学 | 文字の式 文字式の計算・利用 方程式 方程式の計算 | 文字式の計算(足し算・引き算・かけ算・わり算・分数・2乗・分配法則) 文字式の利用(問題文を見て、式をつくる) 方程式と文字式のちがい(よく間違える) 方程式の計算(すべてのパターン) テスト範囲の学校のワークを仕上げる(2回以上する) |
英語 | Unit 3・4 単数・複数のちがい be動詞の文 一般動詞の文 WhatやHow many の文 | 単語を覚える(約50語) 教科書本文の表現を覚える be動詞と一般動詞のちがいを理解する 文法の練習問題をする 学校のワークを仕上げる(2回以上する) プリントも2回以上する |
国語 | 説明文 小説 漢字・文法 | 漢字・文法を覚える ワークを仕上げる(2回以上する) |
社会 | 歴史 古代国家の成立(奈良時代まで) 地理 世界の地理 | ワークを仕上げる(2回以上する) 歴史は出来事の順序を整理する 地理は国の特徴や位置を理解する プリントの答えを覚えるまで解く |
理科 | 植物の分類 身のまわりの物質 気体 | ワークを仕上げる(2回以上) プリントの答えを覚えるまで解く |
音楽 | ワークから出題 | ワークを仕上げる |
技術・家庭科 | ワークから出題 | ワークを仕上げる |
保健体育 | ワークから出題 | ワークを仕上げる |
美術 | 教科書・デッサン |
特に、学校でやるワークとプリントは大事です。
テストでは、ワークやプリントの問題がそのまま出題されることがよくあります。
テスト後には、ワークや授業ノートが回収され、その出来もチェックされます。
これは、美術・音楽・技術家庭科・保健体育も同じです。
(期末テストでは、9教科のテストを3日かけてします。)
数学と英語は覚えることが多く、内容も複雑になります。
なので、数学と英語は毎日勉強していないと間に合いません。
テスト範囲は一週間前に発表されますが、一週間ですべてできるでしょうか?
テスト勉強はスケジュールが大事
このように、3日間の期末テストのためにやることが山のようにあります。
勉強時間にこだわるより、勉強内容(何を終わらせたか)のほうがずっと大事ですよね。
テスト範囲が発表されていなくても、定期テストではおよそ2単元分内容が範囲となることが多いです。
ざっくりとした感じですが、次のように勉強内容を分けてみましょう。
テスト2,3週間前 | 英単語を覚える、英語の教科書表現、英語の文法、数学の計算、 英語のワーク、数学のワーク、 |
テスト範囲発表後 | 全教科のワークとプリント、テスト2日前には必ず1回以上する |
テスト前日 | テスト範囲のワークとプリントの答えを覚えるくらい解く (答えを隠して、もう一度解くのがおすすめ!) |
勉強スケジュールの立て方
勉強スケジュールは、一週間ごとに立てるのがおすすめ。
アナログですが、1枚の紙で管理するのがわかりやすいです。
例
やること | 1(月) | 2(火) | 3(水) |
Unit3 の単語 Unit4の単語 be動詞の問題 一般動詞の問題 英語のワーク 文字式の足し算・引き算 文字式のかけ算・わり算 文字式の利用 分配法則 数学のワーク | be動詞の問題 (できたことは線を引く) | Unit3の単語テスト be動詞の問題 文字式のかけ算・わり算 | Unit4の単語 一般動詞の問題 分配法則 |
4(木) | 5(金) | 6(土) | 7(日) |
Unit4の単語テスト 一般動詞の問題 分配法則 | 英語ワーク 文字式の利用 | 英語ワーク 単語テスト 数学ワーク | 予備日 |
この表のポイントはこちらです。
- 1週間の「やること」を書き出す
- それを1日ごとに振り分ける
- 1日あたり3つまでが達成しやすい
- できたことは線を引く
- 1日予備日をもうける
- 机の目立つところに置く
これは僕が、中学・高校のころに実践していた方法です。
なかなか予定通りにすべての勉強を終わらせるのは難しいので、70%できたら成功と思ってください。
携帯アプリで勉強内容を管理するものもありますが、あまりおすすめしません。
実際に試したところ、勉強した気分になるだけで、効率が悪くなる危険があります。
高校生の定期テスト勉強法は、こちらをご覧ください。
速攻で暗記する方法は、こちらをご覧ください。