中学2年生で英検3級の受験を考えている人も多くいるのではないでしょうか。
余裕をもってらくらく合格するには、勉強時間を多めにとったほうがいいですよね。
具体的な学習内容に加えて、3級合格レベルに必要な勉強時間はどのくらいか、見ていきましょう。
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*英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
*このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
英検®3級の試験内容
英検®3級のレベル
英検3級から新たに英作文と、2次試験の面接が加わります。
公式サイトによると、中学卒業程度のレベルとされています。
小中学校の教科書をあわせた単語数が約2200から2500語なので、同程度の知識が必要です。
よく出題される英文法はつぎのものがあります。
公立中学校の授業のほかに、特に何もしていない人には、難しいでしょう。
中2 | 未来形・不定詞・動名詞・比較・受動態 |
中3 | 現在完了・間接疑問文・分詞・関係代名詞 |
英検®3級の配点・合格率
英検3級の1次試験では、「読む」「聞く」「書く」の3技能をはかります。
1次試験の試験時間は、50分(リスニング約25分)。
読む(リーディング | 聞く(リスニング | 書く(ライティング | 話す(スピーキング | |
問題数 | 30問 | 30問 | 2問(25点) | 6問(33点) |
配点(CSEスコア) | 550 | 550 | 550 | 550 |
合格点(得点率) | 1103/1650(約67%) | 353/550(64%) |
英検は2016年以来、統計的な手法を用いたCSEスコアで採点しています。
問題数・合格点は毎回固定されており、一次試験の合格点は1103/1650(約67%)です。
合格ラインは19問/30問正解になりそうですが、CSEスコアは全受験者の正答率で決まるので、
リーディングが19問正解、リスニングが21問正解でも、リスニングのCSEスコアが低くなることもあります。
ライティング(英作文)を含めて各分野で、最低67%以上の正答数が無難です。
2015年度の合格率は52.9%で、その後の数字は公表されていません。
傾向として、ライティング(英作文)はCSEスコアが高めに出やすいです。
(もちろん、十分に準備をした場合に限ります)
2次試験(話す)は、5分程度の1対1の面接官との面接を行います。
1次試験の合格に必要な語彙力があれば、ほぼ合格できる内容です。
CSEスコアでは、353/550(約64%)が合格基準。
2次試験の合格率は、およそ80%くらいと言われています。
落ちる原因の大半は、準備不足です。
公式サイトの「バーチャル二次試験」を見てから、過去問を練習することが重要です。
英検®3級合格にかかる勉強時間
単語にかかる勉強時間
英検3級合格の決め手は、単語と熟語の知識です。
単語・熟語は、【音声アプリ対応】英検3級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)がおすすめ。
英検4級にすでに合格しても、わからない単語がたくさんあると思います。
単語帳を買ってすぐ、 わかる単語・熟語だけ印をつけてしまいましょう。
そうすれば、わからない単語・熟語に絞って、時間を節約できます。
『でる順パス単』は必要最低限の単語にしぼっているので、隅々まで頭に入れる必要があります。
1日に覚えるペースによって、かかる日数と勉強時間は以下のとおり。
配分 | 日数 | 勉強時間 |
見開き1ページ | 80日 | 約40時間 |
2ページ | 40日 | 約30時間 |
3ページ | 27日 | 約33時間 |
4ページ | 20日 | 約30時間 |
見開き1ページ約15語を覚えるのに、30分かかると計算した結果です。
最低でも2か月から3か月は、かかると見ておきましょう。
文法にかかる時間
次に時間がかかりそうなのが、文法です。
少なくとも学校の授業では、1単元に1か月くらいかけます。
英検3級で新たに加わる単元がこちらです。
単元 | 標準勉強時間 | 最大勉強時間 |
不定詞中2 | 約3時間 | 約6時間 |
不定詞中3 | 約3時間 | 約6時間 |
動名詞 | 約2時間 | 約4時間 |
比較 | 約4時間 | 約6時間 |
受動態 | 約2時間 | 約4時間 |
現在完了 | 約4時間 | 約8時間 |
間接疑問文 | 約2時間 | 約3時間 |
分詞 | 約3時間 | 約5時間 |
関係代名詞 | 約3時間 | 約6時間 |
合計 | 約26時間 | 約48時間 |
英検3級の勉強をどこからは始めたらいいかわからない人は、こちらのテキストがおすすめ。
英検3級対策に最低限の単語・文法・長文・リスニング・英作文を広く浅く学習できます。
英語が得意な人はこちらの3点セットで十分です。
- でる順パス単
- わからないをわかるにかえる英検3級
- 英検3級過去問全問題集
こちらのテキストを進めていくうち、文法の弱点が見つかると思います。
そんな時、当サイトの練習問題をお使いください。
このサイトでは無料の練習問題と動画を公開しています。
不定詞 | 【中2英語】不定詞の無料練習問題と解説 |
動名詞 | 【中2英語】動名詞の無料練習問題と解説 |
比較 | 【中2英語】比較の無料練習問題と解説 |
現在完了 | 【中3英語】現在完了から現在完了進行形 |
間接疑問文 | 【中3英語】間接疑問文の無料練習問題 |
分詞 | 【中3英語】分詞の無料練習問題と解説 |
動画は1本あたり10分程度の内容がほとんどです。
最低でも3か月くらいはかかると見て、英単語の勉強と同時に進めましょう。
英作文にかかる勉強時間
ここまでが試験問題を解く準備運動です。
英作文からが本格的な試験内容の対策となります。
英作文は、中2レベルまでの文法・単語で書くことが可能です。
接続詞 because, that, 助動詞、不定詞、動名詞の英文は書けるようになっておきましょう。
英作文はこちらで詳しく解説しています。
英作文が苦手だなと感じる人は、次のような英作文専用のテキストがおすすめです。
1冊終わるのに、約8~10時間はかかりそうです。
英文がぜんぜん書けない人は、こちらがおすすめ!
ライティング向けの教材としては、最新版でもっとも優れています。
リスニングにかかる時間
リスニングは、合格者の多くが90%以上の正答率をとっています。
勉強法は、CDやダウンロードした音声と同じように音読することです。
これをシャドーイングといいますが、2次試験でも役立ちます。
「英検3級過去6回全問題集」をやるときに、一緒にやりましょう。
1回分の音声が25分、音読回数を5回と想定して、過去問6回分で約20時間となります。
実際にはここまでかからないと思いますが、「話せない言葉は聞き取れない !」という言葉は知っておいてください。
過去問にかかる時間
過去問に慣れて得点が安定するには、最低1か月はかかります。
おそくとも1次試験の1か月前から、過去問に取り掛かりましょう。
少なくとも試験前日に焦って、一夜漬けなんてことは止めてください。
過去問でもっともダメな勉強法がこちらです。
問題を解いて丸付けをするだけなら、わざわざ問題集を買う必要がありません。
過去問を解く目的は、この2つです。
- 弱点を見つけて、特訓する
- 本番の問題形式になれる
この1か月は、余裕をもって合格できるよう正答率を上げるために使うのです。
過去問は3回以上、解き直してください。
見直しと復習に時間をとるので、リーディングに限って約10時間はかかると思います。
中2で英検®3級合格にかかる勉強時間
以上の、プランをまとめると次のようになります。
単語・熟語 | 約40時間 | 約2か月 |
文法 | 約48時間 | 約3か月 |
英作文 | 約10時間 | 約2週間 |
リスニング | 約10~20時間 | 約1か月 |
リーディング | 約10時間 | 約1か月 |
というわけで、最低でも約4か月はかかります。
英語と文法の勉強期間、リスニングとリーディングの勉強期間は重なる、と考えました。
6か月くらいの余裕を見たほうが、計画的に勉強を進められると思います。
筆者が中学生を指導した中学生も、受験を考え始めてから合格まで6か月かかっています。
部活動や定期テストを優先するので、勉強時間の確保が難しいからです。
英検3級を受験するできるだけたくさんの人に合格してほしいので、時間は長めにとっています。
公式サイトに過去問を公開しています。
過去問のリーディング・リスニングあわせて70%以上正解できてから、受験を考えてください。
おまけ
数検3級(中3レベル)の受験を考えている人は、こちらもどうぞ。