【2024年】高校入学前に買うべき参考書(全教科)

高校入学前の参考書 塾・家庭教師

新高校1年の合格祝いに、おすすめの参考書を紹介します!

高校の勉強は、体感として中学校の約5倍くらい分量と難易度です。

しかも偏差値50~60くらいの進学校でも厳しいくらい、大学入試が激ムズ化しています。

親御さんから、浪人や私立大学は金銭的に無理、と言われた人もいると思います。

この記事に紹介する参考書すべてあわせても、大学1校の受験料におつりがくる金額です。

高校入学前にぜひ、やさしいレベルの参考書から基礎を積み上げていきましょう。

この記事は、広告を含みます。

高校入学前に買うべき参考書

英語

英語と数学は、高校の勉強で最も負担が大きい教科です。

偏差値60の子でも、薄くてやさしい参考書から始めてください。

英語は科目では、「英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、Ⅲ」と「論理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」に分かれます。

「読む」、「聞く」、「話す(やりとり)」、「書く」、「発表」、4技能5領域を習得します。

学年ごとに理想の勉強内容は次のとおりです。

学年勉強内容
高校1年英文法高校単語音読
高校2年英文解釈(+音読)英文読解(+音読)受験単語(+音読)
高校3年長文速読熟語・語彙の活用個別試験対策

 

とってもやさしい英文法」は、予習や先取り学習に使えるやさしいドリルです。

各単元や文法事項の基本の基本を理解するために使います。

やさしすぎるので、学校の教科書、ワークと併用することをお勧めします。

同じ著者の「大岩のいちばんはじめの英文法」は文法をやさしくかみくだいた参考書です。

「形容詞、名詞節、SVCO,なにそれ?おいしいの?」レベルの人には、合っています。

肘井学のゼロから英文法」も大岩と同じレベルの参考書です。

この参考書のあと、同じ著者の「英文法問題ソリューション1」に接続ができます。

問題演習は「英文法ポラリス1」か「英文法問題ソリューション1」がおすすめ。

単元ごとに「とってもやさしい英文法」と並行してすすめるのが効果的です。

「ポラリス」は全英文を覚えてすべて日本語訳できるまで何度も繰り返し解いてください。

英語がいまいち苦手な子は、高校生向けの参考書をすぐ始めるのは難しいです。

高校生向けに入る前に、「中学基礎がため100%単語・読解」と「英文法パターンドリル」を解き終えると効果的です。

さらに、高1から英単語を覚えて、毎日音読練習を続ける必要があります。

しかし大学受験用の単語帳は、中学校の教科書にある単語しか知らない人には難しいです。

とにかく語彙力だけを増やすなら、「システム英単語Basic(緑色の本)」が合っています。

英文を読む力やリスニング力も鍛えたい人は、「速読英単語(入門編)」を強くお勧めします。

「システム英単語Basic」が約1500語、「速読英単語(入門編)」が約1400語、収録。

「速読英単語」シリーズは音読練習が本来の使い方なので、長文・例文すべての音声を無料で聞き放題です。

1日1題ずつこなせば、68日で1周できます。

1年で3周以上は音読練習して、例文の単語もすべて覚えてください。

導入:「とってもやさしい英文法」or「大岩のいちばんはじめの英文法」or 「ゼロから英文法」
英文法:「英文法ポラリス1」or 「英文法問題ソリューション1」
英単語:「速読英単語(入門編)」or「システム英単語Basic」
(英語が苦手な人:「英文法パターンドリル」、「中学基礎がため100%単語・読解」)

 

数学

数学も薄くてやさしい参考書を、すべて解き切ることが大事です!

高校数学は、学年や単元ごとに6科目に分かれます。

学年科目
高校1年数学Ⅰ数学A
高校2年数学Ⅱ数学B
高校3年数学Ⅲ数学C

基本的は上記の区分ですが、公立学校でも高1の終わりから数Ⅱに、高2の2学期から数Ⅲに入ります。

また、2025年以降の共通テストから文系でも、数学C(多くは旧数学Bの単元)が必須です。

とってもやさしい数学1」と「とってもやさしい数学A」は、数学が苦手な人でも始められます。

「とってもやさしい」のシリーズは、どの科目も初心者にわかりやすいです。

「とってもやさしい数学1」と数学Aは、本が分かれているので気を付けてください。

教科書や学校の授業では理解できない人のための参考書なので、練習量を確保する必要があります。

練習目的の参考書は、「入門問題精講ⅠA」がおすすめです。

「青チャート」や「フォーカスゴールド」が分厚くて、とっつきにくい人に向いています。

数学の基本的な考え方から丁寧に説明しているので、文章もしっかり読んでください。

問題数も多くないので、最後まで解き終わらせましょう。

共通テストは時間との勝負になるので、「最速計算 数学Ⅰ・A」も効果的です。

効率の良い計算方法を身に着けるための計算ドリルです。

ページ数も少ないので、集中力が持たない人でも使いやすいと思います。

「入門問題精講」と同時に使うと効果があります。

基礎レベルが物足りない人は、「解法のエウレカⅠ・A」をお勧めします。

この参考書は解き方だけでなく、「なぜ」この解き方を使うのかまで解説した参考書です。

数学ができる人の発想法が身につけられますが、まずは「入門問題精講」を終わらせましょう。

 

国語(現代文)

共通テストが始まってから重要度が増してきているのが、国語です。

英語、数学、など他の科目でも、文章を大量に読ませる問題が増えてきているからです。

国語(とくに現代文)を制する者は、共通テストを制すると言っても過言ではないでしょう。

実際の共通テスト過去問を解いてみればわかります。

膨大な量の文章を限られた時間で読むために、次の力が重要です。

  • 語彙力
  • 要約力
  • 速読力

高1の段階では、語彙力と要約力(基本的な読解力)を鍛えていきましょう。

高校生は、大人が読むレベルの文章が読めて当たり前になります。

そのとき根本的な障壁となるのが、難しい言葉の意味です。

言葉の意味を知らないと、文章の内容も分かるはすがないですよね。

現代文の単語帳としては、「読解を深める現代文単語」や「現代文キーワード読解」などがあります。

「具体」と「抽象」の違いからつまずくなら、一冊持っておくといいです。

現代文の勉強法は、問題を解きまくることではありません!

答えを導く「解説」を理解して、自力で再現する力をつけることです。

その方法は「田村のやさしく語る現代文」から始めましょう。

フィーリングやなんとなくで答えを考えがちな人に、基本中の基本から読解法を解説しています。

現代文最初の問題集は、「新・現代文レベル別問題集1」です。

読解時の脳内イメージを解説しており、YouTubeに解説動画が公開されています。

小学校高学年や中学生でもわかるくらいの、至れり尽くせりの問題集です。

レベル2までの問題を、繰り返し解くことをお勧めします。

語彙:「読解を深める現代文単語」か「現代文キーワード読解」
参考書:「田村のやさしく語る現代文」
問題集:「新・現代文レベル別問題集1

 

国語(古文)

国語古文は、古典文法からつまずく人が多いと思います。

動詞の活用と助動詞の意味がわからないと、まったく意味が分からないからです。

分からないまま高3まで放置すると、個別の入試対策に時間を割けなくなってしまいます。

特に理系志望の高校生は、高1のうちに対処することを強くお勧めします。

前提として、中学校で習う現代語の「動詞の活用の種類と活用形」は理解しておいてください。

苦手な人は多いですが、高校入試にも出るレベルです。

古典文法は現代語よりも文法が複雑で、理解が容易ではないです。

富井の古典文法をはじめからていねいに」は、苦手な初心者にもわかりやすく解説しています。

問題演習がしたい人は、同じ著者の「古文レベル別問題集1文法編」をおすすめします。

理科

国語・数学・英語が、すべての教科の基礎学力です。

この3教科と部活動を同時にやるだけでも、かなりの体力を使います。

理科と社会は、将来進む大学によって必要な科目がちがいます。

理系「化学」「物理」「生物」「地学」から2科目
文系「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理基礎」から2科目

理系で人気の高い選択は、「化学」・「物理」の2科目です。

(医、薬、農、生物系に進学する場合は、「化学」・「生物」の選択が多いです。)

文系だと「化学基礎」・「生物基礎」、あるいは「化学基礎」・「地学基礎」です。

過去4年の共通テスト理科の平均点(小数点以下は四捨五入)

化学基礎生物基礎地学基礎物理基礎化学物理生物地学
2024年29/5033/5037/5031/5057/10064/10056/10058/100
2023年31/5026/5036/5029/5050/10064/10041/10049/100
2022年28/5024/5035/5030/5048/10061/10049/10053/100
2021年25/5029/5034/5038/5058/10062/10073/10047/100

「地学基礎」と「物理」の平均点が、高めで推移していることが分かります。

高1では、「理科基礎」の4科目から1つを選択することが多いです。

入学予定の学校サイトから、教育課程を必ずチェックしてください。

理科基礎は、「とってもやさしい化学基礎」などとってもやさしいシリーズがおすすめです。

定期テストや大学入試には不十分ですが、苦手な子でも基本的な内容を理解できます。

進路がまだ決まっていない高校生には、「最高の職業と進路が見つかるガイドブック」がおすすめです。

職業や大学など、進路選択の基本について理解することができます。

進路で悩んだときや迷ったときにすぐ読み返せる場所に並べて置くと役立つでしょう。

社会

理科と同様、社会も進路選択によって科目が変わります。

2025年度の共通テストから、次の通りです。

理系歴史総合⁺日本史探求、歴史総合⁺世界史探求、地理総合⁺地理探求
公共⁺倫理、公共⁺政治経済、から1つ選択
文系歴史総合⁺日本史探求、歴史総合+世界史探求、地理総合⁺地理探求
公共⁺倫理、公共⁺政治経済、から2つ選択

高1では、「歴史総合」と「地理総合」が必修になっています。

英語・数学・国語と比べて勉強時間を確保できないかもしれません。

教科書よりもやさしい、「とってもやさしい歴史総合」がおすすめです。

ただし「公共⁺倫理」、「公共⁺政治経済」を選択する場合は、不要になる恐れもあります。

必ず入学予定の高校の教育課程を確認してください!

高校入学前の参考書リスト

高校入学前に買うべき参考書を紹介しました。

英語・数学・国語は、どの高校でも買って損はない最新の参考書です。

学校指定で買う参考書と被ることが少ないと思います。

教科タイトル定価(2024年現在)
英語「とってもやさしい英文法」1,320円
「英文法ポラリス1」1,320円
「速読英単語(入門編)」1,430円
数学「とってもやさしい数学Ⅰ」1,320円
「とってもやさしい数学A」1,320円
「入門問題精講 数学Ⅰ・A」1,320円
「最速計算 数学Ⅰ・A」1,210円
国語「読解を深める現代文単語」935円
「田村のやさしく語る現代文」880円
「新・現代文レベル別問題集1」990円
「富井の古典文法をはじめからていねいに」1,210円
理科「とってもやさしい化学基礎」1,320円
社会「とってもやさしい歴史総合」1,320円
進路最高の職業と進路が見つかるガイドブック1,650円

合計14冊で、17,545円となります。

理科と社会で失敗したくないなら、合計12冊の14,905円です。

共通テスト受験料が18,000円、国公立大学2次試験が17,000円なので、大学1回の受験料よりお買い得ですよね。

アマゾンではギフト設定もできるので、合格祝いにいかがでしょうか。

これらの参考書は、自宅学習で3周以上することがおすすめです。

間違っても、学校のロッカーに置き勉しないでくださいね。

 

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