英検3級を受験するにあたって、最新の合格点がいくらか気になりますよね。
英検3級を受けるのが初めて、という人にとっては過去問を解くとき目標になります。
英検の4技能それぞれの合格点とそれに向けての勉強法について解説します。
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
英検®3級の合格点
英検®3級の配点
英検の公式サイトによると、英検はすべての級でCSEスコアを導入しています。
統計学的な手法を用いて、4技能の各分野別の正答率に応じてCSEスコアが決定します。
たとえば30問中20問正答できたとしても、試験のたびに得点率が変化するのです。
英検3級の配点は次の通り。
技能 | リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング |
配点 | 550 | 550 | 550 | 550 |
1 次試験の筆記は、リーディング、リスニング、ライティングの3技能の得点を測ります。
1 次試験に合格した後、2 次試験の面接(スピーキング)を測ります。
4技能すべて同じ配点なのが大きな特徴です。
英検®3級1次試験の合格点
気になる合格点は、3級の1次試験が 1103/1650点(約67%)です。
英検3級の場合、1100点ではなく1103点というところがポイント。
1次試験はリーディングとリスニングの満点が1100点ですが、ライティングが正しく書けていないと残りの3点を取ることができません。
ライティングが正しく書けていることが合格ラインに達する最低条件なのです。
英検®3級ライティングの合格点
英検3級のライティングは4つの観点で採点されます。
観点 | 具体的な基準 | 配点 |
内容 | 課題で求められている内容(自分の考えと理由2つ)が含まれているか | 0~4 |
構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか | 0~4 |
語彙 | 課題にふさわしい語彙を正しく使えているか | 0~4 |
文法 | 文法的に正しい英文が書けているかどうか | 0~4 |
回答内容が課題に答えられていないと判断された場合、0点と採点されることがあります。
また課題のなかに、全く関係ない英文が含まれる場合、減点の対象となります。
その他、大きく減点される理由がこちらです。
- 自分の考えと矛盾する理由や説明がある
- 英語以外の言葉を使い、その言葉に対する説明もない
- 解答が極端に短い
- 2つの理由が書かれていない
- 自分の考えを書いていない
- 接続詞がなく、全体の構成がわかりづらい
3級のライティング(英作文)は、25~35語の英語で書くこととされています。
合計16点がCSEスコアによって、550点満点で変換されます。
3級®1次試験の合格目標
技能 | 形式 | 問題数 | 配点 |
リーディング | 語句・文法の問題 | 15 | 550 |
会話文 | 5 | ||
長文 | 10 | ||
ライティング | 英作文 | 1 | 550 |
リスニング | 会話の応答(音声1回) | 10 | 550 |
会話の内容(音声2回) | 10 | ||
文の内容(音声2回) | 10 |
小学生で受験する場合、文法は学校でまだ習っていないので、リスニングで得点を伸ばす方法がとられます。
下は、小学生の合格目標です。
リスニング | 8割(正答数24/30)以上 |
ライティング | 8割(採点13/16)以上 |
リーディング | 6割(正答数18/30)以上 |
大半は、中学生・高校生以上で英検3級を受験する人だと思います。
あまり英語が得意ではない人にとっては、リスニングがやや難しいかもしれません。
その場合、合格目標は次の通りです。
リスニング | 6割(正答数18/30)以上 |
ライティング | 8割(採点13/16)以上 |
リーディング | 7割(正答数21/30)以上 |
ライティングは書き方をマスターすれば、満点も十分狙えます。
リーディングとライティングは、7割以上を目標にがんばってください。
2次試験の合格点
3級の2次試験は、英語で約5分の面接試験を行います。
問題数と形式は次の通りです。
形式・課題 | 課題の具体的な内容 | 問題数 |
音読 | 30語程度の英文を音読する | 1 |
英文について質問 | 英文の内容に関する質問に答える | 1 |
イラストについての質問 | イラストに関する質問に答える | 2 |
受験者自身に関する質問 | 日常生活の身近な事柄について質問に答える | 2 |
2次試験の面接では、多少の間違いがあっても、積極的に英語でコミュニケーションをはかる姿勢・態度が重視されます。
合格点は353/550点です。
英検®3級の合格率
英検3級の合格率は、2016年以降公表されていません。
2015年まで、1次試験は約50%、2次試験は約90%です。
英検は入試のように受験者をふるいにかける試験ではなく、一定の合格点に達していれば誰でも合格できます。
受験者全員の英語力の向上が目的としてあるからです。
英検®3級の裏ワザ勉強法
英検®3級の単語・熟語をおぼえる
小学生も中学生以上の受験者も、単語・熟語の力がすべての土台となります。
最低『でる順パス単』にある単語・熟語は、覚えてください。
この1冊で、英検の問題を解くのに最低限の単語・熟語の知識を身につけることができます。
なかには、初めて見る単語や発音のわからない単語もあるかもしれません。
スマホアプリの「英語の友」は無料でダウンロードできるので、ぜひ使ってください。
『でる順パス単』の購入も忘れずにしましょう。
英検®3級の問題を理解する
英検3級の過去問をいきなり解くのは、難しいかもしれません。
そんな人は小学生向けのシリーズがおすすめ。
英語が苦手な中学生でもわかりやすいと好評です。
難しい文法表現はほとんど触れず、ライティングや2次試験の対策もできます。
過去問や予想問題ドリルよりも先に始めてみてください。
中学生以上の人はこちらのサイトもご覧ください。
過去問を解く
英検3級の過去問は、3回分が無料で公開されています。
公式サイトからチェックしてみてください。
小学生なら、『でる順パス単』と『ひとつひとつわかりやすく。』が半分以上進んだ頃がおすすめです。
中学生以上は、『でる順パス単』と中3までの文法内容をある程度進んだ頃に挑戦してください。
現在の実力で合格目標にとどきそうか、手ごたえを確かめてみましょう。
過去問で合格点にとどく手ごたえを感じられたら、初めて英検3級を受験してみてください。
まだまだの人は、『でる順パス単』と『ひとつひとつわかりやすく。』を続けて、英語力をつけてから過去問に挑戦してみましょう。
過去問で慣れる
英検の公式サイトにある過去問は、残念ながら詳しい解説がありません。
英検3級1次試験の遅くとも1か月前から『全問題集』を始めてください。
1次試験と2次試験あわせて全6回分の内容を学習することができます。
この1冊にある問題で、ほとんどの過去問対策ができます。
この問題を何回解いても合格点にとどかない場合、各技能ごとの対策が必要となります。
ライティングの対策
小学生でも使えるライティング対策には、こちらの本がおすすめです。
ライティングで自分で書いた答えは、必ず学校の先生や塾の先生にチェックしてもらいましょう。
また僕も英検3級のライティングについてまとめているので、こちらもご覧ください。
リスニング対策
リスニングは問題を1回解いて終わり、にするのはもったいないです。
得点を伸ばすコツは、音声が流れる前に問題文とイラストを先に見て、内容を予想する、というもの。
音声が流れてから、問題を見ると慌ててしまって、音声の内容を忘れてしまうこともあります。
先に設問の英文とイラストを見ておくことで、そのような失敗を防ぐことができるでしょう。
しかし。
普段の勉強で、もっとやって欲しいことがあります。
それは、音声で聞こえたとおりに、声に出して読んでみる、ことです。
過去問1回分で30問もあるので、30回以上音読ができますね。
はじめはCDや音声のようなかっこいい発音ができないかもしれません。
毎日練習すれば、耳が英語の音に慣れてきて、リスニングが得意になります。
ライティング、リスニング、スピーキング対策は、ひとりでやるのには限界があります。
英検対策にはオンライン英会話も検討してみてください。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。