速読英単語・速読英熟語の本当の使い方とレベル

速読英単語の使い方とレベル 英語

「速読英単語」シリーズは中学版・入門編・必修編・上級編、「速読英熟語」を加えた5冊です。

なかでも必修編と「速読英熟語」は大人気ですが、「ターゲット」などの単語帳とちがいを分かっていますか?

かなりレベルの高い参考書なので、始め時を間違えると痛い目に遭うことも。

そこで、「速読英単語」・「速読英熟語」の本当の使い方について解説します。

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速読英単語の特徴

速読英単語の目的

高校3年間で習う英単語は約5,000語と言われています。

単語の知識が少ないうちなら、『ターゲット』と『システム英単語』がおすすめです。

効率よく入試に必要な英単語を覚えられます。

しかし、長文やリスニングになった途端、見たことあっても意味を思い出せない単語が大量に出てくるでしょう。

長文を読む度に、理解の中途半端な単語が足を引っ張るのは、嫌ですよね?

じゃあ、長文の流れで英単語を覚えてしまおう、と生まれたのが『速読英単語』シリーズです。

英単語の使われ方を覚えよう、とアウトプット(長文読解・リスニング)重視が目的です。

速読英単語の使い方

元Z会の社員「信長」さんによると、「速単は単語帳ではなく、『多読用教材』として使ってください!」。

出典:「速読英単語必修編の正しい使い方」

 

『速単』は、「単語帳」として使うと挫折しやすいのです。

たしかに、僕も20年前『速読英単語』を見たときは、派生語が多すぎて、1ページ目から先に進めませんでした。

succeedとsubjectしか頭に残っていません。

なので、この順序がおすすめです。

  1. 単語だけを1周覚えてしまう
  2. 構文解説を見て、自分で長文を和訳する
  3. 意味が分かった長文を音読する
  4. 長文や例文の音読を何周もする

2と3の段階は、はじめつらいかもしれません。

4の段階に入れば、ようやく「速読」が身に付きます。

最新版は音声すべてを無料で聞けるので、かなり便利です。

英単語を覚えるだけなら、携帯アプリのmikanが便利です。

 

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速読英単語のレベル

速読英単語のタイミングとレベル

『速読英単語』と『速読英熟語』のレベルは次の通りです。

シリーズタイミングレベル
入門編高校1年春から高校入試~高校1年
必修編高校3年春から共通テスト、MARCH, 関関同立
上級編必修編が終わってから早慶上智、旧帝大
熟語シス単など半分終わってから共通テスト、

ただし、難関大学を目標にする際も、必修編だけは必ず学習することが推奨されています。

速読英単語(入門編)のレベル

速読英単語」入門編のレベルは次の通りです。

  • 高校入学から大学入試の基礎固め
  • 時期:高校1年春から
  • 単語数:約1,400語
  • 長文:68個

学習指導内容の改訂をうけ、第2版の約700語より大幅にリニューアルされました。

速読英単語(必修編)のレベル

『速読英単語』必修編のレベルは次の通り。

  • 共通テストからMARCH,関関同立
  • 時期:高校3年春 or 高校2年夏から
  • 単語数:約1900語
  • 長文:70個

必修編でも始める前のレベルがかなり高いです。

  • ターゲット、シスタンを7割以上覚えている
  • 文法は一通り終わっている
  • 英文解釈は1冊終わっている

この3条件を満たさないと、単語や長文で詰まって、速読とは程遠いです。

速読英単語(上級編)のレベル

『速読英単語』上級編のレベルは、次の通り。

  • 難関大学(東大・京大・早慶など)
  • 時期:必修編が終わってから
  • 単語数:約900語
  • 長文:48個

上級編の特徴は、語源や文脈から知らない単語を推測する方法が詳しい点です。

必修編あるいは速読英熟語を最低2周以上しないと、歯が立たないレベルです。

速読英熟語のレベル

『速読英熟語』のレベルは次の通り。

  • 共通テスト など大学入試
  • 時期:シス単など単語帳が半分以上終わってから
  • 熟語・構文:約1,000語
  • 英文:74個

この1冊でMARCHレベルの大学入試の熟語・構文をおさえることができます。

ただし、「速読英単語」必修編と同じレベルに達しないと始めるのは難しいです。

英文のレベルは共通テストと同じくらいなので、速読・リスニングの練習に向いています。

旧版より英文が全文リニューアルされて、英文数が増量しました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

速読英単語の使い方

スケジュールを立てる

『速読英単語』シリーズは、1日に30分~1時間程度ですすめる参考書です。

この3段階に分けて、スケジュールを立てることをおすすめします。

  1. 単語・熟語など暗記する
  2. 長文を精読する
  3. 長文を何周も音読する

はやく「速読」を始めたいなら、単語・熟語など暗記事項を1~2週間で覚えてもいいでしょう。(できる人ならの話です。)

目標の「速読」ができることから逆算して、予定を立てましょう。

スケジュール管理にアプリを使えば、三日坊主になる危険も減ります。

 

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単語・熟語を暗記する

まずは、長文には手を付けず、単語や熟語の部分を覚えます。

「速読英単語」なら、まず音声に登場する単語だけを覚えましょう。

単語は次の順で覚えてください。

  1. 音声を聞いて、単語の発音を練習して覚える
  2. 単語の主な意味を覚える
  3. 例文で単語の使われ方を覚える

この覚え方は、「ターゲット」など他の単語帳でも同じです。

また「速読英熟語」の熟語は、なかなか頭に入らない問題があります。

熟語は次の順で覚えてください。

  1. 前置詞や副詞のイメージを覚える(速熟12-19ページにある)
  2. 熟語を構成する単語の意味を理解する
  3. 熟語の使い方を例文で理解する
  4. 理解ができてから暗記する

熟語はこの4手順が覚えやすいです。

もちろん、音声をつかって、例文の音読をするほうがより記憶に残ります。

長文を精読する

単語・熟語の暗記が終わったら、長文を和訳します。

この作業がいちばん時間がかかりますが、英文解説や注釈などを見ながらすすめます。

文の構造や和訳がすぐにできない人は、英文解釈の基本を別の参考書でした方がいいです。

はじめの英文読解ドリル」や「肘井学の読解のための英文法」を先に取り組んでください。

ようやく、長文1つの意味を理解できたら、音声を聞いて音読練習をします。

はじめは、0.7倍速に下げて、自分がついていけるスピードで音読をしてください。

長文を何周も音読する

長文すべてを精読できたら、音声だけで長文が理解できることを目標に音読練習をします。

0.7~0.9倍速で音読を続けるだけでも、模試などの初見の英文を速いスピードで読めるようになるでしょう。

音読に慣れてきたら、本文を見ずに、音声だけを聞いて音読できるレベルに達します。

ここまで出来れば、共通テストのリスニングも後半の問題が簡単になってくるでしょう。

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